2004-06-27 ●△●▽●△ 8 ●▽●△●▽●△●▽●△●▽●△●▽● ロミオエラーの多かった古代である。 死体はしばらく放置した。 その死体に魂を呼び戻す儀式はかなり原始的な、 幼稚なもの――映画『ポネット』を想い出せ――であった。 七夕の乞巧奠のような小道具を用いて、 中元の盂蘭盆のような祖霊を祀るテクノクラートの需要はあった。 故に楽奏や詩作、正語、礼、八卦の易経などなどに勤しんだ。 その理念はまさに「義を見てせざるは勇なきなり」であろう。 かくて人情はそこに尽くされる。 生涯わかかったこの深い思索者を私は棄てがたい。 .