2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧
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さて、 今年は亥年。 アレクサンドル・ソクーロフは 昭和天皇の苦衷を描いたし (イッセー尾形の『ザ・サン 〜太陽〜』)、 〈しかも、なんとレンタルで見れる!〉、 『ラスト・サムライ』あたりから 新渡戸稲造精神を温めてきている我々だが、 扠て、 さう…
ここで猟の的となるのは 野ブタをプロデュースの イノシシではある。 とはいえ、 先述の通り、 彼らは毒蛇を好んで食べたので、 対馬・沖縄では猪の糞を踏んではならぬ との訓戒がある。 草鞋や底の薄い靴だと、 ハブやマムシの牙が糞の中に 混ざっていて、 …
早川孝太郎は 日ノ丸の起源は 打ちダマス・ユ・見ダマス(猟の分け前)の後、 コウザキ=心臓 を御幣に 拓本= スタンプしたのがそれだ と判定を下した。 ――松岡正剛は肝臓を「三枚」と紹介している。 《『花鳥風月の科学』p37》 無論、「三枚に卸す」の「内…
功利で行けば そりゃ後からなら何とでも云えるし、 更に良い方法は続出してくる。 が、どうでもいいような「纏」〔まとい〕 に拘って命さえ落とす山城新伍 &牧紀子こそが日本人の意地; 「和魂」〔ワコン/やまとだましい〕なのだ。 《マキノ雅弘『血染の唐…
またカルラ面と 翁面がゴッチャなのも、 トマス・ハリスらしくない気がした。 .
どこにでもある通俗な、 単純な復讐劇 でしかなくなった。 .
よって 映画としては超一流、 ハンニバル・シリーズとしては論外の駄作 なる、 非常に苦衷で皮肉な 判定を下さざるを得ない。 .
「ヌタ」はブタが 泥の中で暴れ回るのに語源しているし、 それはレヴィ=ストロースでは 「ダニ」と「虹」に分解されてしまうし、 トリュフは豚の異性臭〔フェロモン〕に似るため、 豚に探してもらうことになっている。 .
そのもう一方の「鯉」を食べて 山口百恵=レディ・ムラサキ〈復活!〉の 屈辱を雪がんがため、 肉屋の高カロリー腹を 横一文字してしまうのである。 .
『大和本草』やグベルナチスにおいては、 松脂の如く婦人病全般に効く コラーゲン食材でもある。 ――但し『簾中抄』には孕女= =妊婦の「忌むべき食材」に 「鯉」と「豚」が揚げられている――。 .
豚の内臓は人間のそれに近いので 解剖学とかの材料になるし、 近代の皮膚移植にさえ勘案された。 雑食性で、 イアン・バンクスの『蜂工場』や 前作の『ハンニバル』では ホグジラのような怪物に 人を食わせた。 .
ロメーンズの『動物の智慧』では 集団で狼を襲い食う 豚の群れの話を紹介している。 『淵鑑類函』や『簠簋内伝』では 猪突猛進へ… 《南方熊楠『十二支考』下巻p292》 or http://www.aozora.gr.jp/cards/000093/files/2537_21654.html ――ロメーンズは『英文論…
しかしこれはトインビー経由での 「キルケの豚小屋」であり、 アリストテレスやプリニウスの 「蛇を食う豚」であり、 ――勿論この逸話は「桑原」や「鉄気」の如き 〔かなっけ;テツキじゃお手つきだ!〕 呪文を、民衆はちゃんと産している――。 ――もし再度、谷…
ウェーバー自身、 早々に打ち明けてしまっている通り、 これは『マタイ伝』の 「豚に真珠」ではある。 .
▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼ . 『 やはり、百恵ちゃんはいい! 』 ▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼ . .
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挙げたいオブジェクトはいくらもあるが、 中でも「ブタ」をスタジオ・ジブリ程度の 把握で済ませたら致命的だ。 (『千と千尋』の両親や、『飛ばない豚は只の豚だ』。) .
(同じ読売新聞連載の 松浦寿輝のどうでもいい駄弁とは 訳が違う。) (批評やなんかではとても鋭い・ 渋みのある優れた才能なのだが、 創作物はいつも憾みを残す。) .
けれども、さすがに 小技も大筋も見事に仕上げる ピーター・ウェーバーだけあって、 象徴系が山椒の如くに効いている。 近頃、中勘助や上田三四二なみの 秀逸この上ない小説を物している 中沢新一の『無人島のミミ』みたいだ。 ――「上林暁」の間違いだった!…
――それに現実世界では我々はいかなるPTSDでさえも 失念してしまう。 あんな思春期まで只一念に亡妹のことを想い、 毎夜寝絶叫するなんて絶対にありえない。 性欲や痛痒や課題やカルチャーショック等々によって 他の雑念三昧なのが実像だ――。 ――よってこれは…
――まるで弟ジョージを見殺したレイ・チャールズが その悔悟PTSDによって目脂だらけの涙目に、 そして完全に幕をおろしてしまったように――。 ――勿論、平和ボケの戯けた呆け人である 我々には推し知れぬ深み;玄妙;カミ=クマ=隠なのだが、 それにしても我々…
――それはダコタ・ファニングと『E.T.』の頃の ドリュー・バリモアを足して2で割ったような 可愛らしい妹ミーシャの頬肉を齧ったのも、 結局ハンニバルだった筋書きにしたって!―― ――青年のハンニバルは殆ど マット・デイモンだし――。 .
このシリーズ独特の “意外性”はなるほど 完全に消えてしまった。 全て想定内の 退屈なアドリブである。 .
アグニエシュカ・ホランドの (アニエスカ・ホランド) 『ヨーロッパヨッローパ』や、 (『僕を愛したふたつの国/古川縁波 』)、 杉原千畝(『Visas and Virtue』)が如実だし、 呪われたこの地から 我らがジョナス・メカスは 逃れ出てきた。 .
この作;“源泉”が示されたことによって 『ハンニバル』シリーズは 著しく濃厚さを増した。 ありきたりな『幼児体験』ではある。 それも実にありきたりな『幼児体験』では。 しかも、リトアニアで、である。 (リトアニアで、だよ!) イタリアなどと同様、 …
結局コミカル; つまりは“戦争落語”で ド綺麗な映像美に走った チャメッケ小僧; ダニス・タノヴィッチとは大違い。 で、 凄絶さのためには 「劣悪さのようなもの」 ――映画に置けるレトロ・クオリア―― が微妙に必要なのだ。 (勿論、度を越えたらレだ。) .
さすがに『真珠の耳飾りの少女』で 私が手放しで大誉めした ピーター・ウェーバーだけあって、 エレム・クリモフに互角する 凄絶で緻密な傑作が仕上がった。 .
ではなぜ「ブタ」なのか? いや、ピーター・ウェーバーの 『ハンニバル・ライジング』の 冒頭である。 .
▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼ . 『 どなたかの御紹介? ええ、御新香の… 』 ▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼ . .