2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧
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――キアヌ・リーブスのニセモノも最近多い。 『ダイハード4.0』のITバカもそうだし、 現代の『死霊の盆踊り』たる 『マーダー・ライド・ショー』のトロイ青年も 左右田――。 ――うさうさ占いに興じよう!――。 .
ハメられたミッキー・ロークは 再起を強く意思しながら ブルドーザーのキャタピラーの間で 息絶えるのだが、 全ては「もしもの夢想」なのである。 ――八重洲ブックセンターでサイン会を開いた 松岡正剛は「まさかの葛藤」と語ったが 《『フラジャイル』p158》…
『街のあかり』で “敗者3部作”を締め括った ――『浮き雲』・『過去のない男』―― アキ・カウリスマキのように 蛇足なのである。 ――『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』――。 .
タヴェルニエには美意識の 片鱗さえ、 プライドの欠片さえ、 ないのではないか? .
美少女は崇高や華奢・清楚・凛々沈むを 帯びておらねばならぬ。 というのに、タヴェルニエは 通俗な玉石混淆を行った。 ロリコン芸術であるなら、 四谷シモンや澁澤龍彦などなど、 日本人の方が1兆倍 うまいに違いあるまい。 .
にも拘らず、 幼児性欲まるだしの 2作目『エコール』では 徹底的に滑りまくった。 .
たしかにタヴェルニエでは ドキュメンタリーの『エトワール』は、 アル・ゴアの『不都合な真実』や オリバー・ストーンの『コマンダンテ』、 ロバート・エヴァンズの『くたばれ!ハリウッド』 と並ぶ程の絶妙な大傑作である。 (後者は本当は「ブレット・モ…
これはニルス・タヴェルニエの本領たる パリ・オペラ座の『エトワール』たちの 絶妙な踊りより 我々の目に優しい。 .
大体、アッバス・キアロスタミの 『柳と風』で、北方からの 転校生アルダカーニ君は 雨が不思議で不思議で堪らず、 最初の授業も上の空。 ついには教室を飛び出して行き、 雨を掌に受けながら踊りだしている。 ――美内すずえの『ガラスの仮面』にも 似たよう…
しかしダンスは性欲=リビドーや 求婚や運動である前に、 自然な所作であった筈である。 ――『ロスト・クレイドル』において 若き日のライアル・ワトソンが 白洲正子と「相撲の四股」に関して 激論を交わしているけれども、 “地霊を踏み固める”なんてのは 如…
いや、むしろ、 他人とは雨なのではないか? 河瀬直美なみの もうひとりのミスキャスティーたる ニルス・タヴェルニエの 最新作『オーロラ』では ダンスの禁じられた国で、 その王女が隠れてダンスを踊る。 .
矢が飛び交う。 金曜日は雄山羊と戦った。 矢は陽光で岩島に洞窟を穿つし、 精神分析の接線を引きに引いて 円空仏のやうな自我を形成するのだ。 .
我々にはもはや聖域は無い。 羊水の中にまで他人は入り込んでくる。 ミシェル・トゥルニエのカフカ的な 『ロビンソン・クルーソー』では かうなる。 始動装置が突然鳴る。 主観は有り袷せの色と重力を剥ぎ取って、 対象から引き離される。 世界が貿易センタ…
しかしさうである以上、 何故さうなのか面々考えてみるに、 およそこの「言行不一致」の原因は “他人の目”にありさうである。 .
まともな奴がいない。 みんな壊れ…毀れきっている。 せめて「云う事」と「やること」が 一致する奴くらい居てもよさそうなものだが、 それすらいない。 皆無〜絶対無である。 .
アル・ゴアの小6時代の友達なら きつとかういふだらう。 この環境破壊の曲線グラフと、 人智(〜精神)の破損曲線は、 合致する と。 .
▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼ . 『 そして我等は光に彫られた彫刻。 』 ▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼ . .
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紫陽花〔アジサイ〕のような ミュルテプリシテではなく、 ――南洋諸島の戦死者を多く祀る 三ヶ根山スカイライン〜形原温泉〜本光寺の 紫陽花はとても素晴らしいが――、 蹈鞴を踏み込んでフェイズを出す程 で居やうぢやないか。 .
他人を聞く者は自身すら制御できない。 私は自分の独裁者。 そして、 国民の奴隷。 と、十年間映画を観ていない この国家元首は云った。 ヴォルテールに啓蒙された 専制君主フリードリヒ2世のやうな 言葉だ。 .
そうではなくて、 いいかげんケリを附けて、 自身の深みに沈潜していくべきなのだ。 人がどこで何をしていようが、 主体に必要な対象は外界にはない。 我々は随分軽く『アンタンシテ』を扱ったが、 けれどもそれのみこそが プラトーを超えたり プラトーを率…
だから日々続々追加される新しい話題(NEWS)と、 続々現れる新しいアーチスト ――ピーター・バラカンの土朝のラジオ番組で またまた購買欲を煽られて数枚買ったが、 “砂漠のブルース”;ティナリウェンはまるで 朝崎郁恵辺のNew Wave民謡だし、 エイミ・ワイ…
マスメディア時代には我々には課題が多く、 “本”は人生中には書けない。 『苺とチョコレート』の トマス・グティエレス・アレアの ――手法は成る程40年前には斬新だっただろうが、 フィリップ・ガレルのようにミニマル化・個人主義化を図って 失敗した退屈極…
そう、肝腎なのは“強さ”である。 グローバリゼーションが加速する中、 我々は正義を貫くことだって出来るし、 意気消沈したり挫折せずに続投 することだって出来る。 そのとき必要なのはデプスや 強度(頸力)である。 .
――明らかに(ジェームス・ディーン気取りの) スタークウェザー&カリルを借りた 『ナチュラル・ボーン・キラーズ』は 『7月4日に生まれて』以来延々の オリバー・ストーンのスランプである。 彼はまるでこの程カンヌのグランプリに 輝いた奈良の女監督; …
この世には“強い男”と、 “弱い男”がいる。 下衆に私は解らない。 と、『コマンダンテ』のドキュメンタリーを 撮影中のオリバー・ストーンを貶す。 現場での実戦経験があり、 2度も勲章をもらった戦士でさえ、 フィデルにしてみれば“坊”なのだ。 .
母に捨てられた孤児時代に、 ことごとく自分でケリを着ける手法を 編み出してきたフィデル。 カウンセラーなど要らない。 判断は自分でする。 過ることはあるが、人並だ。 .
ルイス・カーンはレンガに話しかけた。 君は何になりたい? アーチはコンクリートでやろうと思うが、君は? するとレンガは答えた。 いや、僕がアーチだよ、絶対! ;素材に敬意を払え。 他の素材や、他の手法があると思うな。 .
彼は歴史に興味がない。 「どう見られるか?」など まるでどこ吹く風だ。 “もしも”は考えない。 .