2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧
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会見を一応おえて、 引き去る所、 「皆様方と親しく言葉を交わしたいと思います」と云い出し、 記者団に一々握手して回る王女アン。 「CRフォトサービスのアービング・ラドヴィッチです」と、 そこでご乱行の数々の記録写真を渡され、 瞬時に猛烈に燃えた…
そして『第三の男』や 『カサブランカ』以上に 後味を残すラスト。 記者会見。 「ご訪問された都市で、 . どこが一番お気に召しましたか?」 「いづこの地もそれぞれに素晴らしく、 . いづことは決めかね――、 . ローマです!」 侍従の囁きに途中まで従うのだ…
編集長が駆け付けるジョーの部屋。 「本当だったんだな! . さあ、特ダネを寄こせよ!」 とぼけるジョー。 「いいや、ネタは上がってんだぞ! . 嘘を付くなよ! 吊り上げようって腹なのか?」 そこへアービングも駆け付ける。 「写真が出来たよ!」 しかし適…
「殿下に伺います。24時間もの間、何をなさっていたのですか?」 「私は急病になり、回復しました。」 「私には祖国と国王陛下への義務が御座います。」 「勿論です! . 私はあなたに義務を説かれる筋合は御座いません! . 私もその“義務”を思えばこそこう…
彼女は宣言通り、 後ろを振り返ることなく、 しかし辛そうに 途中から走って、 20mばかりの道の先の 角を曲がって消えていく――。 それを熱く見守り、 ――アンの居ない通り――、 ――妙に明るい門柱――、 ――アンの居ない通り――、 ――妙に明るい門柱――、 ――アンが…
とかくこの世はままならぬ。 「次の角で停めてください。」 ついに別れが訪れる。 「ここ?」 「はい。」 車中、沈黙が流れる。 「お別れしなければ・・・・・・ . 私はあの角を、曲がります。 . あなたは車を出してください。 . あの角から先は、見ないで頂…
先の美容師と踊った次に、 交替した男がその一員で、 「どうかこのまま静かに門口まで行って、 . お帰りくださいませ、殿下。」 「何を仰いますの? 人違いですわ!」 強引に連れ去ろうとする部員。 「何するの? やめてええーッ!」 そして一悶着。 アン王…
西洋版の「絵馬」の多く掛かった「祈りの壁」。 ――東北の「オシラサマ堂」みたいでもある――。 サンタンジェロの艀船〔はしけぶね〕。 ――ジュゼッペ・トルナトーレの半自伝映画; . 『ニューシネマパラダイス』を想わす屋外社交場――。 「ずっと思ってたんだけ…
そして「真実の口」の、アドリブで 唯一“ドキュメント”の有名なシーン。 グレゴリー・ペックやスタッフが 新進女優を揶揄ったのだった。 「言い伝えじゃ嘘を付いた物は その手を噛み切られるんだって。」 恐る恐る手を差し入れるオードリー・ヘップバーン。 …
Vespaに乗る2人。 各名所旧跡を訪ねる。 2人乗りかノンヘルか一旦停止か走行位置かで、 警官に止められてしまい、 免許証の確認を行う中、 スクーターが走り出してしまう、 それを預かったアン王女。 街じゅう引っ掻き回して一騒動おこし、 警察の御…
カフェーでシャンペンを飲む王女と、 アイスコーヒーのジョー。 カメラマンのアービング(エディ・アルバート)に会う。 「王女にソックリだ!」 と云いそうになるアービングの脛を蹴り、 或いはコーヒーを掛け、 最後には椅子ごと引っくり返してしまうシー…
美容師に夜の船上パーティーに誘われて、 再び街を歩く。 アイスクリームを買い、 花をもらい、 階段の中ほどに腰かけてアイスを食べていたら、 ジョーが再会を装って通りかかる。 「また遭ったね!」 「あら、本当、奇遇ですわ!」 合流して一緒に行動する。…
そこで改めて自己紹介しあい、 シャワーを浴びさせ、 ――掃除婦に「はしたない!」と叱られてしまう――、 いったん別れて、 しかし王女の後を尾行る〔つける〕。 露天の並ぶ繁華街を歩き、 極太ウナギに咬まれ、 アンクレットを買い、 美容院の見本絵を見て、 …
部屋の角の彫像が消え、 水道のパイプが剥き出しになっている。 「おはよう!」 と、ジョー・ブラッドリーに完全に起こされてしまう。 「あれ? ドクター・ボナコーベは?」 「さあ、そんな人はここには居ないな。」 「私、事故にでも遭ったの?」 「いいや…
部屋に戻り、 「急病にて会見中止」の記事に添付された 写真で彼女が本物の王女であることか見較べ、 まだ眠っている彼女の耳元で「王女サマ」 と云ってみて反応を確かめる。 警察隊のサイレン音で目覚める王女が、 ドクター・ボナコーベと間違って 話しかけ…
王女と知り、特ダネに5000ドルの約束を取り付け、 大家に彼女の監視・警護をさせる。 ライフルを担いで、 バッキンガム宮殿の警護官のように 戸口を往来する。 子供たちに揶揄われる老人大家。 ――いかにもイタリアっぽいアルレッキーノ気質; . フェデリ…
それが王女だとは全然しらないジョーは 11:45の取材会見に寝坊して 新聞社へ急ぐ。 局長に「遅刻か!」と問われ、 「いや、もう取材してきた所ですよ!」 と応戦するジョー。 「ほおぅ! 取材済みかね?」 と揶揄われてしまう。 .
そこで着替えのシーンまであるわけだが、 成人紳士であるジョーは、 彼女を襲おうとなど思わない。 「困った女だ!」 と、彼女が着替える間、 外へ出て行って コーヒーを飲んでくる。 .
酔っ払ってベンチで眠る王女を、 カードでスッテンテンに巻き上げられた 新聞記者のジョー(;グレゴリー・ペック)が拾う。 「家はどこ?」 「コロセウム。」 見るに見かねてタクシーで送ろうが、 何度たずねてもそんな調子で、 仕方なく、自分の部屋に連れ…
こっそり夜中に侍従の目を盗んで 外へ飛び出す王女。 ――寮から脱け出すジャニーズのタレントや、 . 相撲取りや野球選手を連想する――。 “夢”がいっぱいの外の世界・・・・・・ .
窓の外で楽しそうに踊り狂う町の人々を見て、 〈あんなこと、私もしてみたい・・・・・・!〉 という羨望の眼差で眺める。 せっかくのローマでハメを外すことも許されず、 ミルクとクラッカーが運ばれると共に、 分刻みのややこしいスケジュールが侍女によっ…
「このナイトガウン、嫌いだわ! . どれも野暮ったいわ! . 私は200歳のお婆ちゃまじゃないのよ! . “パジャマ”を着て寝たいわ!」 ――やがて程なくこの“願い”は叶ってしまう。 . まるで『ホームアローン』みたいだ!――。 ――「みんな居なくなっちゃえばい…
―― PARAMOUNT NEWS ―― . N E W S . F L A S H ――――――――――――――― イギリス、フランスと歴訪し、 その足で訪れたローマで、 公務を執り行うアン王女。 ドレスに合わせた靴が合わなかったのか、 ――もしくは水虫か――、 靴を脱いでしまう王女。 ――明らか…
■************■ . 『 ローマの休日 』 . “ Roman Holiday ” ■************■ . .
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そのためには 物事を直截に受け容れるのではなく、 警戒しいしい不即不離で接し、 肝心の所で躱したり、 透かさず突きを入れたり、 日頃平生そうすることによって、 ――柔軟に―― 勘を鍛えろ! ということなのである。 .
そうじゃなく、 予め丸で“知っていた”かのように、 ことごとくを臨機応変に 最高の対応をしてしまえ! .
それを実践するためには、 「知識に偏重」し、 「俺は担当じゃないから」なんて 「体制に甘んじて」いては、 ことごとくの時機を逸する、 情けない自己満足層に“安住”してしまう。 .
そのとき姿勢が生まれる。 . ↓ ↓ それは――、 ちょっとしたことなどに動ぜず、 泰然自若として堂々たる自然体であると同時に、 . 真の危機には立ち動ける、 本当の「危機管理」可能な 「総合的人間」なのである。 .