§§§§ 13 §§§§§§§§§§§§

私はある日、間違って彼に呼びかけた。
「ねえクラウン、あ、――」
するとやや間が有って、
アニメーション・イルカは答えた。
「私の正体が分かったのね?」
オネエ言葉になっている。
カイルを装っていた頃は「僕」だったのに。
この暑気でついやってしまった
ハイパーベンチレーションとプラナヤマ
によって生まれた、グランブルーの
幽霊だったのだ。
「その通りよ。」
「じゃあ、ジャックでもあるわけだね?」
「うん、そうだよ。」そして「来るかい?」
と云いざま、彼は私を先導し始めた。
「どこへ?」との私の問いに、
「決まってるじゃないか!」
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