★(11).絶望し悲嘆に暮れる超々々極悪の凶悪犯★☆★☆★☆★☆

「おまえの娘を犯してやるぞ!」と凄んでも
「ハイどうぞ」と二つ返事なのだから、
凶悪犯も遣り甲斐を失って

「この先どうして生きていこう? 
俺は確か“キョーアクハン”の筈なのに、
現代社会では俺はそう認識されない。
(皆がそうだから、だ。)
色々“差異化”を工夫してみたけれども、
さすがに紛争地域のゲリラやテロリストに
今日も“お株”を奪われてしまう。
ニュースに付け入るスキはない。哀しいナ。
やりきれぬ。いっそこのまま・・・・・・」

と、“痛くない”リストカットや飛び降り自殺を図って、
それでようやく念願である新聞に載せてもらえる、
――端っこの方に小さく、であるが――、
これで故人の遺志も浮かばれようというものだ。
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