■>>>> 10 >>>>■変人・異常者・狂態の、カラフルな世界
土台、中世にはあの手の狂行のパターンが
罷り通る土壌にあった。
ヤコブ・ベーメの例が顕著だろう。
ベーメは錫の器を見ながら、
トランス状態に入ってしまった。
これはハーバード・ジョージ・ウェルズや
ホルヘ・ルイス・ボルヘスが、
『アレフ』とか『水晶の卵』に
結晶化させている。
だいたい、カトリックにしてもプロテスタントにしても、
オーソドクスにしても、
後世に名の残った“聖人”という“聖人” ;
――ドミニクス、アレクサンドル・ネブスキイ、ヤン・フス、
. サヴォナローラ、イグナティウス・デ・ロヨラ、
. ウィリアム・ティンダル、ジョン・ノックス、
. ヒュー・ラティマー、アルミニウス、
. ・・・・・・ ――
は、大体がそのような幻視の異常者か、
脳梁のブチ切れたサヴァンか、
フェティシズムなまでの異常性欲者か、
梅毒でイカレタ鼻腐れ、
そしてアル中とドラッグ依存者ばかりである。
(“例外”は完全にゼロ!である。)
(天下を取りたきゃ先づ異常と成れ!)
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