■>>>> 17 >>>>■実力主義(;は、世紀末のやりかた?)

しかしその狂女の少女によって、
フランスは救われたのだ。
でなければ、百年戦争で弱小化した、
シャルル7世の“小さな村”など、
簡単に歴史上から抹消されたハズである。
15や16歳のドンレミの少女の扇動など、
――「神のお告げを言づかって来たのです!」――、
真に受けたわけではなかったが、
もう王も破れかぶれだったのだろう。
マンネリ化して負け続ける自軍よりも、
狂的といえどもヤル気のある者に
任せてみた方がよかった。
かくて、フランスは救われた。
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