*■RH・Ch@pter10:墜落の夢想

部屋の角の彫像が消え、
水道のパイプが剥き出しになっている。
「おはよう!」
と、ジョー・ブラッドリーに完全に起こされてしまう。
「あれ? ドクター・ボナコーベは?」
「さあ、そんな人はここには居ないな。」
「私、事故にでも遭ったの?」
「いいや。」
「起き上がっても大丈夫でしょうか?」
「ええ、もちろん。」
「私を無理やりここへ?」
「いや、違う。逆だよ。つまり、押しかけ。」
「ではあなたと共に夜を過ごしたの?」
「いや、なんというか・・・。
“夜を共に”という表現は当たらない。
だけど、まあある意味では、そうかな。」
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