∵∴■ 47 ■∵∴■∵∴■知性の癖
しかし、『論文集』とて、
『大学』とて、
先方には「編集長」が居り、
「視聴者」が居る。
――彼らは統計に基づいて
. エロだと13万部余分に売らせ、
. 政経ネタだと2万5000部
. 売り上げを落とすだろう――。
“彼ら”が既からに要求しているから、
「有無」も「個性」もあったものではない。
「共存共栄」なのだから、
食いッ扶持の崖ップチなまでに、
好き勝手は書けない。
――あなたもほら、
. ジャリの『超男性』のように、
. 自分ひとり休んだって
. 要求に応えて作用する
. 誰かサムバディが居るのではないか?
. 自分には必然性が無いのではないか?
. と不図おもうことがあるだろう?――
つまり――
知性には癖がある。
主体の意識は勿論、
「需要」という地縛霊の引力圏内で
羽ばたかなければならぬ
のも当然の関係性なのだが、
それ以上に客体の意識さえ超えた
超自我的な方向性を有し、
この流れには我々は抗いがたい。
御経で成仏を願われる
自由体・霊体になって、
初めて無力さの嘆けるような、
つはもの共の跡……
ケッ!
我々は更に更に
観念性を超えたリクパの
加速度を上げて、
「プラティエーガ・ブッダ」
の光速の向こうを
見性しなければならない
(義務)(使命)
のである。
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