×※×※ 38. ×※×※ 弱肉強食の理〔ことわり〕

自然界で病弱病難を示すのは
「餌にしてくれ」と自滅するのに等しい。
――と、飼育動物の健康状態を
観察・管理する水族館職員が云ってたが、
(;水族館プロデューサーの方の「中村元」)
(;島根出身の偉大な仏教学者1912〜1999ではなくて)、
それは人界とてまた同じである。
「同情」なんて“偽善”は極々一部の
余程イメ戦に勝利した
脚光を浴びる虚栄領域のみ有効なだけで、
現代とて弱小者はバッサバッサ斬り捨てられ、
「勝ち組」の餌や肥やしになる。
が、本当に刀剣のビュンビュン舞い、
矢や弾丸の乱れ飛ぶ戦国の世にあっては
なお一層であった。
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