さて、肝腎の『ピクニック』の物語は、
例の、マーブル小口の帳簿を開げていた
ミセス・アップルヤードは錯乱し、
授業料の払いの悪い生徒セイラを退学させ、
施設に送ろうとするが、
迎えに来ている馬車の反対側;
「オジギソウ」の満載された温室のプランターの上に、
このセイラは飛び降り自殺をしてしまう。
〈どういう符牒か、彼女を妹に、
. 孤児院で育った先述の従者アルバートが兄で、
. ほんの目と鼻の先に居るにも拘らず会えないという、
. 不遇で不幸な惜しまれる設定だが、
. 単に事実だっただけなのか、
. もしくは下らぬ象徴性を与えようとしたのか…?〉
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