▲▼∴ 593110. ∵▲▼ 売れ筋路線の別れ目

――たしかに民衆の嗜好は右往左往し、
   行きつ戻りつするが、
   一定不変の法則があって、
   彼らは「鼻に掛けた有能さ」を嫌う。
   彼らは確かに優秀だし、
   自分たちの畑に来たらお株を奪われる危険性がある。
   有能な者が参加することによって活性化するのは
   それならそれでNO2をキープするとか、
   少し趣向の違う路線でうまくやり抜けばいいのだし、
   別段構わないことなのだが、
   彼らは定めし、飽きたらとっとと
   余処へ行ってしまうだろう。
   マルチゆえの気まぐれさに対してまさに、
   信頼が置けないのである。
   だから表象レベルでも面白くないのは勿論、
   こういう深い不快さによって、
   彼らは遠ざけられるのである――。
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