▲▼∴ 630677. ∵▲▼ 佐藤直方(1650〜1719)

   あと、崎門三傑の筆頭;
   佐藤直方の「居敬窮理」。
   「居敬窮理」とは「内省による覚醒・漸悟」
   のことであり、
   何も新しいテーマではない。
   座禅ならば「邪念」に当たる部分だ。
   だが情欲に基づくものではなく、
   一歩進んだ客体への思念ゆえ、
   “リスペクト”が入っている。
   つまり、これらの主体性は、
   60兆個の細胞を政治する即物的な民主主義ではなく、
   もっと台座・支持層の深いものだし、
   かといって無効なまでに矢鱈と
   その長大さを競う精神の幼稚さとも違うものなのだ――。
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