▲▼∴ 633818. ∵▲▼ 堂々たる名作の風格

リアリティなんて「うげぇッ!」だが、
こういう観点からなら辛受する。
道理で備品やアングルが“収まっている”。
実行犯の二人を郊外に連れて行く
ロングショットの山並みも美しい。
カイス・ネシフの存在感が見事に引き出された、
『ボルサリーノ』や『カサブランカ』/
ジャン・ギャバンハワード・ホークス以上に
男の存在感が味わい深く、
セザンヌの『トランプ』のような名画といえる。
あるいはまた、
幼馴染なのに犯行声明撮影の場で
タコスのようなものを頬張るヒゲもじゃジャマールや、
英雄のアブ・カレムのインチキさもいい。
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