▲▼∴ 636483. ∵▲▼ ジュリエット・ビノシュ主演の最新作『隠された記憶』では、どうにも仕様もないトラウマがテーマで駄作! 年輪を重ねて秀逸な名作を撮った、『夜よ、こんにちは』のマルコ・ベロッキオとは正反対の好対照である。

――「K」は“クオリアの魔術師”:
   ミヒャエル・ハネケによって撮られた
   フランツ・カフカの『城』の主人公であるし、
   パクリ屋のチンカス野郎;
   スティーブン・ソダーバーグによっても、
   それはコピられた=媚を売られた――。
――「K」は「J・F・ケネディ」の「K」であるし、
   モーツァルトの「ケッヘル」だし、
   クー・クラックス・クラン
   サインの読めない『城』のクラムの
   頭文字でもある。
   (勿論、原作者の、でも)――。
独特の、
いわばステビアを薄めたような
仄かな甘さを有した、
非常にさっぱりとした味。
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