▲▼∴ 658271. ∵▲▼ 台湾ハーフの名優 >> 「あまり」とばかり読んでいたら「よきみこ」であった。良き巫女?

余貴美子も良かった。
時々鶴田真由に見えなくもない、
妙に胸の大きな、
世話好きそうな、
しかしそれでいて暗鬱な過去持ち。
その気迫がなかったなら、
主人公は“再会”へと突き動かされは
しなかったであろう。
我々は大なり小なり親や兄弟と
ギクシャクしており、
結局は誰とも理解し会えず
死に別れてしまうものなのだけれども、
A・ファーニスぢゃあるまいし、
溯上する最期の鮭にしても、
斎場〔焼き場〕の門番の呟きにしても、
「死が始まり」だとか
「死は一つの通過点」なんて感慨は
余りにも無力で空疎でしかない。
〈し、それを敷き詰めたシニフィアンの帝国が
     So Called 我々の実存世界なのだ。…〉
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