▲▼∴ 700934. ∵▲▼ ミヒャエル・ハネケやセルゲイ・パラジャーノフそしてまたアッバス・キアロスタミに学習ったと憶しきセミ・カプランオール(或いはセミフ-)の“癲癇もちユスフ三部作”には多大なる可能性が秘められていたけれども…、ティムール・ベクマンベトフ味(スパイス)を加えたジャッキー・チェン〈『ベストキッド』といい、良い俳優に育ったな!〉の辛亥革命映画『1911』も中々だったのに…、え、キム・ギドクぅぅうう? お気の毒ぅぅううう!

冬虫夏草は幼時から知っている。
いかにも悪臭の芬々しさうな、
腐った蝉の背中に生えた気味悪い茸。
いかに薬効が高かろうが、
あんなものを口にする日が来るとは
よもや思っていなかった。
が、ガイドの勧めに従い、呑んでみた所、
コガシを丸けたような味であった。
つまり、小麦を焦がしたものを「焦がし」といい、
近代日本ではそれを練って菓子などにしたし、
それを薄めたジュースがなんと、
済州島では売っていて、
翰林公園ではそれを飲んでみたりもしたけれども、
さういふ無愛想な味
〈良く謂へば「自然な甘さ」〉
なのだ。
昔から「鼻くそ丸けて萬金丹」と謳うが、
コンテンツに関してはかなり怪しいものである。
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