▲▼∴ 706553. ∵▲▼ 宮藤官九郎>くどかん>くどくね?

場所柄、メフィストフェレスの本場、
ゲーテハウスの目と鼻の先ゆへ、
必然選曲は最後者になり、
忘れてゐた歌詞をネットで拾ったら、
歌詞がド非道い。

♪命みじかし 恋せよ乙女
朱き唇 褪せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日はないものを

林檎飴にチョコレートを塗し、
蜂蜜を掛け、シュガーパウダーを
施したようなドくどさに満ち溢れてゐる。
誰にも判らぬ志村喬の物まねで
思いっきり低音でボソーッと歌い出したが
ねっちょり感は拭えなかった。
――他にも、『水色は涙色』にしても、
   『亜麻色の髪の乙女』にしても、
   歌詞を吟味すると、
   とてもぢゃないが頂けない。
   ほぼ同語反復のループで、
   拙劣にもほどがある――。
〈何でこんなものが名曲として残ったのか???〉
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