2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

◆♀◆ 106. ◆♀◆ 宗像大社

ちなみに、これを専門に祀っている筑前=福岡県の 「宗像大社」ではむしろ、 「安の河の誓約」〔うけひ〕の際、 姉;アマテラスと弟;スサノヲの 近親相姦によって 一番最初に生まれた 奥津島比賣命が祀られている沖ノ島は、 九州と朝鮮半島とを結ぶ玄界灘の…

◆♀◆ 105. ◆♀◆ 市杵島姫命

平清盛によって仁安3(1168)年ごろ建てられた、 祭神が「市杵島姫命」〔いちきしまひめのみこと〕ゆえ、 これが縮まって「厳島」と謂われるようになった神社。 (「伊都岐島」とも表記。) 「いちきしま」とは「斎き島」のことでもあり、 つまりは天皇が囲…

◆♀◆ 104. ◆♀◆ “海流”や雲;“大循環”のように循り環るピュシス

さて、かく、「陰陽五行」と、 「十二干支」がまとまった所で、 “本題”に戻りたい。 「蘭陵王」の話に戻る。 「安芸の宮島」と「宗像三女神」 と、“海”――島――。 .

◆♀◆ 103. ◆♀◆ 『文明的客観』

この、“外から自分の世界を視る”という、 『文明的客観』はデュメジル(1898〜1986年) が活躍していたほぼ同じ頃、 アメリカ自然史博物館の人類学者; マーガレット・ミード(1901〜1978)が、 先輩のフランツ・ボアズと共に サモアやニューギニア、 バリと…

◆♀◆ 102. ◆♀◆ ミームってないと、叱られるんだな、これが。

だがセイゴオがそう思ったのは 早くも30年も前の話であって、 現代にはデュメジルだってスーリオだって エリアーデでさえも組み込まれ、 一般化している。 全作読んでいない奴なんて “この世”には一人だって居ない。 ――「陶然デショッ!」って云われる――。 …

◆♀◆ 101. ◆♀◆ 「ゲルマン」さえ碌すっぽ弁えない正道の構造人類学

し、ゆえに、 神功皇后=(が)=シーザー で、 ゲルマン民族=アーリア民族=ゴート族 という感性にも乏しいし、 デュメジルの話を持ち出すのは、 “温室育ちの軟弱な知性”を いたづらに傷つけることになるので、 御法度 なのだ。 .

◆♀◆ 100. ◆♀◆ 再現・喚起の方法

. ↓ ↓ そんな風に、アメリカぢゃしょっちゅう 故事成語がらみの古名をこうして 幾度も幾度も廃品利用するから、 『マトリックス』で「ネブカドネザル」なんて、 新バビロニア王国最盛期の王の名が スーッと出てくるのだ。 ちなみに「ネブカドネザル」はB.C.6…

◆♀◆ 99. ◆♀◆ アンドロイドも吹き飛んでいく大型ハリケーン

名画;『アンドリューNDR114』で、 アンドリューと同類のメス・ロボットが現れるが、 陽気なダンサーの彼女の名が「ガラリヤ」である。 いま大アンティル諸島から米フロリダ州へ向かっている 「リタ」以上の大型ハリケーンが「ウィルマ」というが、 ’63年に…

◆♀◆ 98. ◆♀◆ 「世界の外部」の見方;世界平和・世界正義の問われる中

松岡正剛は 我々は神功皇后の視点で 「日本列島の外部」を 見すぎる傾向がある。 と云った。 だから、 「山東半島から日本を見る」のが苦手だし、 タキトゥスの『ゲルマニア』や シーザーがあれほど執着した『ガリア』戦記 さえ読み知らない。 .

◆♀◆ 97. ◆♀◆ お山の上に沢山々々星を蒔きました。すると川が流れたのです。人々はこれを飲んで乾きを癒しました。

ちなみに以前にも取り上げた ゾロアスターの聖典;『アヴェスタ』の内の 「ティシュタル・ヤシュト」には、 「水の種子=星」なんて、 『星の王子さま』を描いた サン=テグジュペリなんかなら 泣いて喜びそうな一節がある。 《岡田明憲『ゾロアスター教』p…

◆♀◆ 96. ◆♀◆ ビシュヌの道祖神

さてさて、殆ど“皆勤賞”の中沢新一は、 かつて「馬頭観音の生まれ変わり」 だと云われたけれども、 「罵倒したろかい」ッて? オリオン座の三ツ星の所にある 暗黒星雲は「馬頭星雲」である。 また、秩父三十四ヶ所の馬頭観音は 隕石の落下地点だとかどうとか…

◆♀◆ 95. ◆♀◆ キリンジの『馬の骨』?

その「ユグドラシル」が「世界樹」 であることくらいは近来の知性なら たいがい知る所であろうが、 この原義は「オーディンの馬」であり、 (1).立ち止まった馬 . ↓ ↓ が、 (2).トネリコという樹 . ↓ ↓ になり、 .――その幹が縮んで枯れかかったら―― .…

◆♀◆ 94. ◆♀◆ コバノトネリコ=アオダモ

また只のトネリコよりも木目の美しい アオダモは別名;「コバノトネリコ」といい、 この枝を水に活けておくと エライことが起こる。 . ↓ ↓ 水が藍色の蛍光色に 輝きだすのである! . ↓ ↓ クマリン配糖体・エクスクリン という殺菌力の強い成分が 水に溶出す…

◆♀◆ 93. ◆♀◆ ユグドラシル=トネリコ

「トネリコ」とはモクセイ科の双子葉植物で 落葉高木であるが、小さいまま育てて 観葉するタイプも結構人気がある。 「御衣黄」という桜と似た緑〜白の花よりも、 鮮明なくせにキツクない緑色の葉を 眺めるのが通。 別名=「アッシュ」。 アオダモと共に野球…

◆♀◆ 92. ◆♀◆ 樫の木の叡智

「ドルイド」の語源でいま一番有力な説は、 「樫+知性」である。し、またこのことは 取りも直さず、北欧神話の 「トネリコなる樹から人間は生じた」 という説を連想させるし、 そのトネリコは別名「ユグドラシル」である。 .

◆♀◆ 91. ◆♀◆ デュメジル解明の北欧の神;オーディン → 「Wednesday」の語源

ジョルジュ・デュメジルによってのみ、 初めて明るみの元へ引き出された 不思議な「欠けた王」(by松岡正剛)。 《『フラジャイル』p263》 くすんだ青のマントを着て 知恵を得るため交換に片目を差し出した その欠点を隠すために目深な帽子で 顔全体をは…

◆♀◆ 90. ◆♀◆ 古語では「おでん」だった?

その宮津と同じように 森林汚染の問題視されている、 ――バーデン・バーデンやフライブルク大学のある―― ドイツのシュヴァルツヴァルト(=黒い森)には ――「忍野八海」みたいな . 「ドナウエッシンゲン」もある―― ――かの「日本一多くの木を植えた男」; . 「…

◆♀◆ 89. ◆♀◆ 丹後サーディン

行き付けの酒場で レオン・ラッセルやレイ・チャールズ、 スティービー・ワンダーを 演奏したが今一反応が良くなかった。 ので、キーボードからギターに替えて、 ハウリン・ウルフの 『ザ・レッド・ロースター』に始まり、 トム・ウェイツやジョン・ルーリー…

『 水曜の神 と 厳島姫命 』

◆♀◆♀◆♀◆ ◆♀◆♀◆♀◆ ◆♀◆♀◆♀◆ . 『 マージナルで ソフトエッジな 古代の神々 』 ――ソフトバンクとエッジの攻防、ではありません―― ◆♀◆♀◆♀◆ ◆♀◆♀◆♀◆ ◆♀◆♀◆♀◆ . .

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◆♀◆ 88. ◆♀◆ 天狗には天狗の身代り地蔵尊

我々は本当の本当に殺されかけるまで、 ついぞの大ボケで居通し続けるが、 カナダ出身のマクルーハンは 禅宗のようなラジカルさで 我々に等身大のリアルを直面させてみせた。 . ↓ ↓ 〈姿見?〉 爾来、あらゆる現象という現象は、 我々の「自分のこと」と化し…

◆♀◆ 87. ◆♀◆ 悲しみの代価

宝石は悲しみの代償であり、 浮気の痕跡を見つけた 正妻もまさに増やしていくではないか。 悲しみの数だけ、 そんなように 見かけの上の幸福さバロメーターは 偽りきれるのかも知れない。 .

◆♀◆ 86. ◆♀◆ 北斗七星状に並べたいアニバーサリー

人の体内でも「結石」は出来るし、 それをパロった失恋コメディに 『Seventh Anniversary』があるが。 (主人公のルルは失恋の数だけ . カラフルな結石が出来、 . 鳥山明の『ドラゴンボール』のように、 . それを七つ集めている。 . また余りにも美しい宝石…

◆♀◆ 85. ◆♀◆ 地球の胆石? プレートテクトニクスの真珠?

あるいはもっと南下して 日本を飛び出していくと、 ニュージーランドのサウス側、 その南西部のオアマル(Oamaru)でも、 丸石は続々産まれている! http://members.jcom.home.ne.jp/ryu.se/2Oamaru.htm モエラキ(Moeraki)海岸のボルダー(Boulder)。 石灰質…

◆♀◆ 84. ◆♀◆ 元祖と現の「金の成る木」

また徳島では、 農婦たちが山の枯葉をビジネスにして 月収100万とか挙げているが(㈱いろどり)、 この旧菱野村にはその葉が 紙幣になる、 まさに「金の成る木」があったりもした。 .

◆♀◆ 83. ◆♀◆ 名古屋城外堀の石工安濃積み

更に南下西進しよう。 すると、こんな話がある。 またまた『幡山村誌』からの出題だが、 旧本地村では名古屋城築城のために、 山からの大石を運んでいたのだが、 荷車から一つの石がその村で落ち、 何人がかりで梃子まで使っても、 ビクともしなかった。 こ…

◆♀◆ 82. ◆♀◆ 茶所へ向かう宿場で、由かりの「水飴」を練ぶろう!

相良の丸石も、 触れば子宝に恵まれるそうだ。 相良なら掛川も近い。 そう、「小夜の中山」の、 “夜泣石”だって近い訳で、 …ということは小夜の中山が 東海道の難所の一つであったのは 確かだとしても、 そしてそこで子を身ごもった、 身重の妊婦が山賊に 斬…

◆♀◆ 81. ◆♀◆ 片や(徹底的に)縁起物

同じようにポコポコ 大量産出しているのが、 三浦半島の横須賀市秋谷だ。 土木工事の際に海岸べりから 大量に産出したのだが、 この上に結婚式場が建つとあり、 また従来より子宝信仰もあって、 非常に縁起のいいもの とされている。 .

◆♀◆ 80. ◆♀◆ 蹴り戻したくなる不吉

但しここの丸石は少々気味悪く、 かつ深刻で、 大興寺の住職が死ぬたびに この石が生れ落ちるというのだから、 住職としては気が気ではなかろう。 .

◆♀◆ 79. ◆♀◆ 石の卵は「ファべルジェ」もあるけど

寺の裏山では今にも 産まれそうな丸石が 崖面から顔を覗かせている。 まるでフリーズされてしまった ハン・ソロ船長のようだ。 .