2007-08-01 ▲▼∴ 631441. ∵▲▼ 見、聞き、何を記憶に残し、また何を語るかだ、いつの時節に…? そして、日光の三猿も『ライジング』に出演していた… けれども、さすがに 小技も大筋も見事に仕上げる ピーター・ウェーバーだけあって、 象徴系が山椒の如くに効いている。 近頃、中勘助や上田三四二なみの 秀逸この上ない小説を物している 中沢新一の『無人島のミミ』みたいだ。 ――「上林暁」の間違いだった!―― ――「上田三四二」もそれなりに佳いけど――。 彼は以前から瞬景描写; 点描がとても巧かったけれども。 ――少年時代にヤドリギ(?)から盗った卵の温かさや、 安室ちゃん(の親)殺害事件の際のズームイン 〜これは明らかに内田百輭や横光利一の手法だが〜、 カメラのパンも死体の甦りも把握不能な祖母、 ……等々等々唸らされるような――。 .