▲▼∴ 631441. ∵▲▼ 見、聞き、何を記憶に残し、また何を語るかだ、いつの時節に…? そして、日光の三猿も『ライジング』に出演していた…

けれども、さすがに
小技も大筋も見事に仕上げる
ピーター・ウェーバーだけあって、
象徴系が山椒の如くに効いている。
近頃、中勘助上田三四二なみの
秀逸この上ない小説を物している
中沢新一の『無人島のミミ』みたいだ。
――「上林暁」の間違いだった!――
――「上田三四二」もそれなりに佳いけど――。
彼は以前から瞬景描写;
点描がとても巧かったけれども。
――少年時代にヤドリギ(?)から盗った卵の温かさや、
   安室ちゃん(の親)殺害事件の際のズームイン
  〜これは明らかに内田百輭横光利一の手法だが〜、
   カメラのパンも死体の甦りも把握不能な祖母、
   ……等々等々唸らされるような――。
.