2009-04-08から1日間の記事一覧
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彼らは「検挙率up」の為の好材であったし、 蘇民将来説を通過しつつ 牛頭天王:八坂神社を奉じる関八州であった。 あるいは天照大神を排して 八幡神を信仰する関東武士・東国。 あるいは瓊瓊杵命〔ににぎのみこと〕の子である 火明命〔ほのあかりのみこと〕…
――先日の旅番組で見得晴か石丸謙二郎が スニーカーを履く際に靴べらを使用しなかったら、 マナーの師範に怒られていた。 「そんな地に着く汚い物を素手で触るなんてイケナイ」 という次第だ――、 ……といふ呼称や職種を通し眺ると、 我々都会人の憧憬である「…
掃除夫、警固役、行刑役 ――日本では“3権”はもともと 不可触賤民の仕事であった。 だからこそ「公務」であり、 とはいえ江戸時代の茶坊主同様、 「役人」ではなかったのだが――。 屠殺、斃獣処理、 川魚漁(黒ヒルを餌に鰻や鯰・ギギなどを捕った)、 亀捕り・…
斎藤卓志や佐野眞一は宮本常一を 「世間師」と敬称していたが、 「しょけんし」には「百姓性」もある反面、 史実的には蔑称のマイナーコードを負っていた。 オゲ、ポン、メンメシノギ、ヤコモン、 ラコ、ラグ、イタカ、 ミツクリカンジン、テンバ、背降り、…
井伏鱒二や横山隆一・河盛好蔵・永井龍男と共に 池袋東口に映画館『人生坐』を経営していた、 三角寛の流行させた「サンカ」は、 広瀬寿太郎などオイコラ巡査の 俚諺俗説を元にした虚構であったし、 斯の柳田國男は『散木奇謌集』の 傀儡〔くぐつ〕の別称「…
そうするとインフラは再整備され、 「背に腹は代えられず」、 サービス業は卑しくなくなってきて 「職に貴賎なし」ってことになってくるに違いない。 .
世情がこれだけ不安だと、 菊池勇夫の『飢饉の社会史』で示されたやうに、 海山に逃れ隠れる民々もそのうち出てこやう。 山人、再び。 聖地〔サンクチュアリ〕である「御留山」〈乙女-山?〉は 非常時には「御救山」と替わったのだ。 .
そして不浄は差別と不可分であった。 先日の松岡正剛『千夜千冊』でも 塩見鮮一郎の『浅草弾左衛門』が 足立巻一の『やちまた』と並ぶ名作だ!と ベタ褒めされていたけれども、 その弾左衛門の『頼朝公御証文』〜『由緒書』や 家船〔えぶね〕たちの『浮鯛抄…
「浄」と「不浄」は厳格であるし、 ――「聖」と「俗」――、 ――「ハレ」と「ルヤ」>>いや「ケ」――、 和でも洋でも墓守などの 不浄の者は蔑視され・忌避された。 ――ドイツの煙突掃除夫の制服に付着した煤は、 奥三河の花祭や宮古島のパーントゥ、 或いは今月末…
展開も非常に雑であり、 決められた予算と期日で 何とかかんとか仕上げました、 って程度の習作でしかない。 思い入れが出来ない。 何だかどこもかしこも軽薄である。 もっと慎重に造りこむべきだった。 質量感〔クオリア〕が全く出ていなかった。 .
だが、当作『おくりびと』は話題にする作ではない。 駄作である。 演出の程度が低く、 俳優も妙に子供っぽく 生死の重みを顕現し得ていない。 .
象徴系といえば、 『ジェリーフィッシュ』が冒頭から 今一つ際立って多用していたし、 あるいはロングヒット系の 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で 30年ぶりの兄弟が砂浜で 片や陽光の脚光を浴び、 もう一方は建物の影の下 膝の中に顔を埋ずめる ってな分…
プロットはいい。 死と生が『象徴交換』されていく。 割と綺麗にレース編みされて。 白鳥が魂魄を山頂に運んでいくし、 石は中沢厚の『丸石』だし、 『石女』〔うまずめ〕の『燕石』であらう。 ――正確には第三期中新世の 最上川の緑色凝灰石である。 かなり…
▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼ . 『 おくりびと 』 ▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼∴∵▲▼ . .