▲▼∴ 657956. ∵▲▼ 弾左衛-裁判

そして不浄は差別と不可分であった。
先日の松岡正剛『千夜千冊』でも
塩見鮮一郎の『浅草弾左衛門』が
足立巻一の『やちまた』と並ぶ名作だ!と
ベタ褒めされていたけれども、
その弾左衛門の『頼朝公御証文』〜『由緒書』や
家船〔えぶね〕たちの『浮鯛抄』・
本居内遠の『賤者考』や
屋代弘賢の『古今要覧稿』で明らかなやうに、
カワタ者たちは動物の死骸を
肉と革製品に分解(:生産)したし、
死骸は気枯れても構わない
末端の不可触賤民の恵みであった筈だ。
――河原乞食やサンカホイトの末裔である
   芸人共が自らを「汚れ」と自嘲することがあるが、
             決して笑い事などではない――。
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