◇■ 2 ◆□ ◇■ ◆.臆面しらず

しかも1〜2年すると、
以前と全く反対のことを
平気で云う。
臆面もなく。
去年は

「寝る前3時間は
.        決して何も食べるな」

とあれほど口を酸っぱく
云っていたものを、今年は

「少々食べなければ
.  (寝る前に)   いけない」

だとか、
.

◇■ 3 ◆□ ◇■ ◆.食後の歯みがき

歯磨きにしても
同様である。
去年までは

「食後は毎食後、
.   すぐに急いで
.       歯を磨くべし」

と云っていたのに、今年は

「すぐに磨いたら、
.   表面のエナメル質が一緒に
.       洗い流されてしまって
.              好ましくない」

と云っている。
なんて一貫性のない奴なんだッ!
.

◇■ 4 ◆□ ◇■ ◆.炭水化物とダイエット

また「炭水化物」はあまり多く
摂らない方がいいとしていたのに、
今では肥満になりにくい成分;
レジスタントチャーチ」を多く含む、
米を始めとして、
(種類を選んでそこそこ)
摂らなければ痩せないとまで
云っている。
非常に語弊の多い云い様だ。
.

◇■ 6 ◆□ ◇■ ◆.油脂と中性脂肪

さらには油脂の摂取さえ勧めている!
25%と41%の日常的摂取者の比較で、
前者は

善玉コレステロール  : 減少
悪玉コレステロール  : 増加
中性脂肪値      : 上昇
.               :
.               :
.               :

と悪化していくので
“控え目”な油脂制限など
やらないほうがいいというのだ。
反対に41%も摂取している方は
上記データが全部反転するのである。

また、脂肪から出る、動脈硬化を
防ぐ成分「アジポネクチン」も
報告されている。

.

◇■ 7 ◆□ ◇■ ◆.βシトステロールとアラキドン酸、ホスファチジルコリンとスクワレン

ただし、摂る油脂は厳選しなくてはダメで、

1.アボカド の 「βシトステロール」
2.いくら・すじこ の 「アラキドン酸」
3.マヨネーズ の 「ホスファチジルコリン」
――脂肪にならないマヨネーズ風調味料が、
.   各社から続々発売なのに!――
4.オリーブオイル の 「スクワレン」

などなどを勧めていた。
.  ↓      ↓
が、私は「オメガ3」=αリノレン酸
の摂取をこれに追加したいッ!
(青魚に含まれるDHA&EPAは
この「オメガ3」系の不飽和脂肪酸です。
.  ↓      ↓
まぎらわしいのでここでいったん
しっかり整理しておきましょう!
.

―――――【〈《2》〉.αリノレン酸(オメガ3系)】

αリノレン酸(オメガ3系)
.  は
イワシ・サバなどの青魚、サケの魚油、
アマニ(フラックス)油、シソ油、エゴマ油。
またそれらに含まれるDHAやEPA。
酸化しやすい。
.

――――――【DHA】

= 「ドコヘキサエン酸」

(1).血液サラサラ効果
.  血小板の凝集を防ぎ、
(2).悪玉コレステロールの減少
.  悪玉コレステロールであるLDLの
.  欠陥への付着を防ぐ。
(2).記憶学習能力の向上
(3).資力の向上
――だったらよかったのだけど、
.   あいにく「視力の向上」の方でした。
(4).抗炎症作用

.

・酸化しやすく熱に弱いので、
生食が望ましく、加えて、
ビタミンCやE、βカロチンと
一緒に摂ると酸化されにくくなり、
効果の期待がもてます。

.

・過剰症はなく、体内合成できない
必須脂肪酸であり、妊娠初期から
胎児の脳を形成するので、
DHAの前駆物質である
オメガ3系のオイルなので
日ごろから補うようにしましょう。

.

>>ただし、「熱に弱い」わけですので、
オイルであるならば、あくまでも
圧搾したものを選びましょう。
アマニ(フラックス)油、シソ油、エゴマ油
などは非常に高価な油ですので、
あまり安いものだと加熱の工程のある
粗悪品である可能性があります。
.     → 要注意!!

――――――【EPA】

= 「エイコサペンタエン酸」

(1).血液サラサラ効果
(2).悪玉コレステロールの減少
(3).善玉コレステロール;HDLの増加

.

特徴や摂取条件はDHAと同じです。
良質の生オイルが摂れればいいけど、
それができなければ、良質の
サプリメントを利用しましょう。
.  ↓      ↓

.

.  (あまり宣伝ばかりしててもイケナイ
.   けれども、これもやはりシンメトリー社
.   の『アドバンスド・オメガ』などが
.   オススメです。栄養学の研究の途上に
.   めぐり遭ったタグイマレなる傑作なのです。
.   他にもっといいのがあると主張される方は
.   どうぞ教えてください。
.  なお、関連記事・アドレスは昨日の
.   『正常性バイアス』の第10章
.          をご覧になってください。)

.

―――――【〈《3》〉.リノール酸(オメガ6系)】

リノール酸(オメガ6系)
.  は
ベニバナ油、ヒマワリ油、ゴマ油、大豆油、
月見草油。などで、酸化しやすい。
かつて盛んな摂取が勧められたけれども、
血中コレステロールを下げるのは初期1週間
だけのことで、長期的には逆に上昇させてしまう
こともある。また、リノール酸の摂り過ぎは
ガンや高コレステロール血症、動脈硬化
アレルギーの原因となる。
.

―【3.誘導脂質】

誘導脂質
.  は
コレステロール
.  であり、
肉に多く含まれる。
細胞やホルモンの材料になる。
が、エネルギーとして蓄えられない。
皮膚が太陽光線を浴びることによって
ビタミンDを作る。
.

◇■ 9 ◆□ ◇■ ◆.食後やすまず働けぃ!

TVの話に戻ります。
上記の「転向」諸例のほか、
「食べてすぐ運動した方がいい」
とまで云うのです。
どうせ食べてすぐに走り回ったり、
ハードな肉体労働や格闘技など
できないと踏んでの話でしょうが、
「食べてすぐ運動した方」が、
「胃の運動を活発にさせて」
消化効率を上げるという主張です。
食後すぐ歩く方がいいというのです。
もちろん医学研究のデータの裏づけ
があってだけれども、その表現が
いかにも煽動的で宜しくない。
そりゃ面白おかしいタイトルや
内容によって視聴率を取らなければ
いけないことは判っているけれども、
ちょっと度が過ぎる気がします。
.

◇■ 10 ◆□ ◇■ ◆.いい加減でもOK?

これも一過性のもので、
気の向いたときヒマな人しか見ないという、
継続的に見ながら教相判釈する人が
いないという判断のもと繰り広げられている
行為なのでしょう。
あるいはまた、スピード時代で、
日々決まった時間までに取材し、
番組プレゼンまで構成しなければ
ならない過程で、少々の矛盾になど
こだわっていられないということ
なのでしょう。
早い話「イケイケドンドン」です。
で、それがエスカレートし、
単なる誤解による誤報だった場合でも、
いちいち訂正謝罪などしないで、
「研究が進んだ結果、
.         新事実が解かった!」
という論理構成でやっていけば、
無限に屋上屋を重ねていけますものね?
.

◇■ 11 ◆□ ◇■ ◆.脱モラトリアムのために

いえいえ。決して貶しているわけでは
ございません。
そのような気丈さがなければ、
「否定のウイルス」がブラウン運動する
世知辛いイバラの道において、
とても前進していけないですもの。
私も二転三転、厚顔無恥
強力な肯定姿勢で、
ヘーゲルは牛のように歩いた」
ことを想いかえしながら、
戦車のようにズッシ逗ッ子
前進していこうと想います。
これからも興味深いレポートを
お願いいたします。
――日本人の腸は9.2mで、
.   西洋人の7.0mを多く凌ぐとか、
.   前頭葉が150gも多くてその成長
.   に時間がかかるため、西洋人の
.   ようには早くに自立できないのだ、
.   等々とても興味深いお話でした――。
.
.                   曹操
.
◆□ ◇■ ◆□ ◇■ ◆□ ◇■ ◆□ ◇■ ◆□