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武士道といふは死ぬことと見つけたり
の一文で知られる山本常朝の『葉隠』だが、
言葉尻だけ捉えて浮かれていたのでは
ヤンキーだ。
当然、協賛の書と思って読んでた、
山本博文の『「葉隠」の武士道』で、
生活臭ただよう実体が見えて気分を害した。
何あろう、この私こそ三島由紀夫に勝るとも
劣らぬ『葉隠』ファンだったからである。