Mz23.旅は道づれ*************************

そして本日である。
晴れて私はゾイリア共和国に降り立った。
なんだか魚くさい気がする。漁港も兼ねている
港であるためだろう。まあいい。
アゴの学長が連絡していたため、
学校関係者が数人むかえに来ていた。
そして私は歓迎の言葉らしきを受けた。
――のだが、私には、
「クワクワ、ケロゲロ!」
と聞こえたのだ。訊きかえしてやる、
「クワクワ、ケロゲロ・・・・・・ゲロッパ?」
「い〜や、quax quo quel quanですよ。」
「クワクワ、ケロゲロ・・・・・・ジェームズ・ブラウン?」
「もういいです。それで、こちらがロッペ、
Quorax党の党首です。また、こちらがマッグ、
Quemoochaの司祭です。
そしてこちらはクイクイ、Pou-Fou新聞のCEOです。
またこちらはベップ、最高裁長官です。」
「大学の関係者は来てないのですか?」
と、私は疑問を口にした。
すると角アゴの学長は、――なんとかいう名前が
あったのだが、私は忘れてしまっていた――、
運転手に向かって激しい抗議をしてみせた。
「Que・・・! quo・・!・、qur−r−r−r、qur−r−r−r」
それを受けて運転手は困窮していた。ので、
私はまずいことを言ってしまったと思い、
「いやいや、別に構わないのですよ。それよりも、
少しお腹が空きましたねぇ。ゾイリアの料理を
食べれる所に連れて行ってもらえないですか?」
「ああ、ごもっともですとも! 勿論、用意してありますよ、
ゾイリアの最高料理が。早速、行きましょう!」
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