12.ジョン・ロック--------------------------------

イギリスの哲学者、1632〜1704。フランシス・ベーコン(英、1561〜1626)の経験論を発展させて、同じくホッブズ(英、1588〜1679)の『リヴァイアサン』;「万人の万人による闘争」状態は何ゆえか考証、その結論としてタブラ・ラサ(=心は白紙である)という『人間知性論』や、「政府の支配権の委任は、人民の財産権や幸福の保障を前提にするものであって、それが阻害された場合には人民は委任した権利の返還や支配者の交替を要求できる。」とした『市民政府二論』などを著わした。当然、クロムウェル(英、1599〜1658)らのピューリタン革命(英、1642〜1649)で芽生えてきた市民意識や、オランダのグロティウス(1583〜1645)らの国際法や社会契約説にも喚起された。
.