13.クロムウェル--------------------------------

オリバー・クロムウェル(1599〜1658)。『グリーンマイル』の警察署長役などで名優のジェームズ・クロムウェルもいるが、ここではそのことではない。絶対主義支配の閉塞を、17世紀の台頭してきた産業資本家層が打ち破って、権力交替した「市民革命」・「ブルジョア革命」・「清教徒革命」のなかで、最もその代表的なイギリスはカルヴィン派のピューリタン革命(=清教徒革命)を指揮した政治家。王党と、妥協的な長老派(;プレスビテリアン)に代って、議会派の軍事権を握り、王党派を撃破。ジェントリ(=郷紳、准貴族)&ヨーマン(=独立自営農民)で構成された鉄騎隊を指揮し、王党軍を圧倒し、王を処刑し、共和政の軍事独裁を断行した。だらけきった怠慢な癒着構造の悪政を、勤労と信仰を旨とする、規律と闘志に優れた理想主義が打破する構図であり、日本の新撰組などを彷彿させる。
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