4.ランケ---------------------------------------

ドイツの歴史家、1795〜1886。厳密な史料批判と客観的科学の実証主義により、19Cを「歴史の世紀」と謂わしめるまでの隆盛を誇った。“それは事実いかにあったのか?”との生活実感にまで及ぶ探及で、近代歴史学の創始といえる。万国史・列国史でない『世界史』が主著(但し15Cまでで未完)。同じドイツのドロイゼン(1808〜1884)やトライチケ(1834〜1896)に受け継がれる。また、ドイツ国外のギゾー(仏、1787〜1874)やマコーレー(英、1800〜1859)にも影響したし、歴史法学のサヴィニー(独、1779〜1861)にもその民俗学的法学を想い着かせた。
.