【67】 . エンスージャスト

えんすうじゃすと
熱狂。ポストモダンの門番;ジャン・フランソワ・リオタールがイマニュエル・カントの『純粋理性批判』から抜粋、「ブキッシュの空疎なロゴスに対する、熱気をもった不可分の整理しづらいカラクテル、としてのパトス」を揚げた。ちょっとしたジャブ・ヒット(;ブロー)な“通”・“数寄者”オンリーのブームを作る。それは明らかにフロイトの無邪気なイド、そして学者と名の付く変人たちのブリコラージュのガラクタ集めが平行に想定されている。趣味人のニッチでコアなチャネルの先鋭であるし、1980年代後半にはトレンドの業界でも盛んに用いられた。噛み砕いていえば、「マニアの熱中」という意味だ。