【83】 . エレウシス密儀

えれうしすみつぎ
これもディオニュソス密儀に通じる、「再生」の秘儀である。生贄の子豚を腕に抱いて海に入って禊ぎ、これを殺して大地に捧げたもので、地母神デメテルが娘ペルセフォネの死を悼んで冥界いりし、連れ戻すものではあるものの、これはつまりは1年の穀物のサイクルを象徴しているものである。農耕民族系のものであり、弥生以降の日本の祭という祭は基本的にこの系譜で解釈されねば、基本的セリーもコードも見えない筈である。