■□■ 18. ■□■□■■堀の壁づたいに生首の花が咲く――水中花であることに甘んじなかった蓮華は水面にまでその達成を昇華したし、我々の念願は夏の日の一夜の花火に託されて――

1300人とかの規模の
生首を
城外;堀に
晒し並べたらしい。
――白川静の云う、
.   「道」という字は
.   「首」をカンテラのように
.   翳しながら進んだ為、
.   という造字の逸話を彷彿――
――さぞ城外は
.     煌々るかったことだろう――
.