★★ 9. ★★★★★★★ヨハンネス・ヴィエルスは「そりゃ吸血鬼やわ」云うとりました
異伝は多々ある。
ハーメルンのミサ書;
『パッシオナーレ』
. 〜
エラスムスの弟子;
ヨハンネス・ヴィエルスの、
『悪魔の幻惑について……』
. や、
かのグリム兄弟の『パイドパイパア』、
. または、
ロバート・ブラウニングの
『ハーメルンのまだら色の服を着た笛吹き男』、
『チンメルン伯年代記』、
サミュエル・エーリッヒの
『ハーメルンからの失踪』、
郷土史家ハンス・ドバーティン、
牧師ヘルの『ハーメルン市史集成』、
. 果ては、
アタナシウス・キルヒャーの
『ムスルギア・ウニヴェルサーリス』
(『普遍的音楽技法』)
――などなどにも記される所であるが、
大筋は上述のようなものである。
(異伝では「コッペンで消え失せた」とか、
「ボッペンベルクで消え、
. ジーベンビュルゲンで再び現れた」だとか、
「マグス(魔王)が呑み込んだ」などなど。)
.