■□ 28. ◆◇ 蘭の採取の歴史

【ランの採取は危険が付きまとう】
100年前、
ベネズエラ
オリノコ川
ヴィクトリア朝時代の
W・アーノルドは
ラン採取の探索中に
溺死。

'  ↓  ↓

ボルネオのキナバルで
オズマースは
消息不明に。

'  ↓  ↓

中国のシーサンバンナにおいて、
A・マーガリーは
歯痛とリューマチに耐え、
肋膜炎と赤痢も耐え、
しかしながら
任務終了時点で
バモーに戻って
撲殺された。

――チャールズ・ダーウィン
.   マダガスカルで、
.   「アングレクム・セスキペダレ
.   (Angraecum sesquipedale)
http://www.pref.kyoto.jp/plant/migoro/1702/170218/170218.html
http://www.geocities.jp/chota21jp/yuri.html
.   を見た際、その
.   30cmにも及ぶ長い「距」を吸う
.   口吻の長い昆虫がいるに違いない
.   と立てた仮説が
.   40年も後になって
.   「キサントパンスズメガ
.   (The Xanthopan morgani predicta hawkmoth)
.   という正にそのような蛾が
.   見つかった、という嬉しい
.   “ミッシング・リンク”な挿話もある――、
http://www.kisekinohoshi.jp/thinpin2.htm
http://www.calacademy.org/calwild/2002fall/stories/night_bloomers.html
――そして我々は既に
.   “プラント・ハンター”である
.   フランク・キングドン-ウォード
.   のチベットビルマにおける
.   桜草や石楠花、プリムラ
.   青罌粟、木蓮、山茱萸、竜胆、
.   …等々の『植物巡礼』
.          を経験しているが――、
そんなこんなの話中話中話も出てきて、
入子細工の破綻を
我々の経験則は
予想しがちだけれども、
それは「安易化」ではなくて、
「拒絶」やら「逃避」なのだ。
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