△▽∴ 6. ∵△▽ 岩崎与太郎と開成館(→大阪土佐商会→土佐開成社→九十九商会→三ツ川商会→三菱商会)
…と同時に、
『海援隊』の「坂本竜馬」とも
複雑な関係で渡り合った
「三菱」の創業者;
「岩崎与太郎」は
――総合商社「三菱」の前身は
. 土佐藩の直営商館である
. 『開成館』であった。
. そこでは土佐藩の専売である
. 「紙・砂糖・鰹節など」を扱い、
. 大阪や長崎などへ卸して
. 得られた多額の軍資金で以て
. 「軍艦」や「大砲」などの武器を買い付け、
. 鉱山開発や捕鯨・
. 医術や兵法などの蘭学研究に充当させていた。
. 与太郎はこの「貨殖局」の下役だったのだが、
. 借金ばかり膨らむ殿様経営に
. 「あー阿呆くさ」とばかりに退任してしまう。
. しかし安積昆斎や吉田東洋に師事したこともある
. 与太郎は放っておかれず、
. 再び召し抱えられ、
. メキメキと頭角を現していった次第である――、
最上位の「士」でありながらも、
その内の最下層で“番外篇”みたいな
「地下浪人」〔ヂゲラウニン〕で、
水呑百姓以上に屈辱的な扱いを
受け通して育ったために
異常なまでの身分コンプレックスを
持っていたようだが、
.