▲▼∴ 646787. ∵▲▼ カノンとカルネ、アル・カポネ

ミヒャエル・ハネケ風の無言・無説明-長回しで、
ギャスパー・ノエの残忍冷酷〜冷徹情景を
延々続ければ、
――ディオニュソス(=二度生まれる)が、
   縫い込まれたゼウスの太腿から
   “再び生まれる”ようにして、
   牛の横っ腹から抜き取られる胎児はじめ、
   血が流れる、流れる。
   滝のように、血が流れる、流れる。
   こういう映画を見慣れていない癖に、
   巧みな宣伝口上に釣られて舞い込んだ
   聴衆は吐き戻しそうになり、
   30分後には飽き飽きしていた――、
誰かが間違って“映画言語”の札を
掲げるに違いない。
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