2008-11-02 ▲▼∴ 650946. ∵▲▼ 天台智邈『摩訶止観』の常行三昧以上でさえあった、欣求浄土の五念念仏 とはいへ、トワ・エ・モワ、 この李纓の『靖国』が拙劣なのは、 つまりは座敷ワラシの視線であるからだ。 彼は死んだ子であるし、 育った水子の霊であるし、 英霊であるし、 付き纏う守護霊なのだ。 よってこの映画は、 ――折口信夫や古代エジプトやチベットの 『死者の書』ならぬ―― 『死者の映画』なのだ。 よって試写会は「死者会」だし、 幸田露伴の『連環記』によって描かれた 慶滋保胤の「勧学会」乃至 「二十五三昧会」(フィーチャリング 源信) ;死の結社〜自殺クラブに 比せられるものである。 《松岡正剛『日本数寄』p191》 .