『百億かせぐ仕事術』
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. 『百億かせぐ仕事術』
. ――511人の敗残者のために――
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$$ 1 ¥¥ $$ ¥¥自家撞着も、勝てば官軍
早い話、堀江貴文は矛盾の巣窟だ。
一貫性などなく、論理など無い。
世間一般と同じく、気まま・気まぐれであり、
結果的に成功しているから、
大口が叩けているだけに過ぎない。
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$$ 2 ¥¥ $$ ¥¥対立把握とアンガージュマンの精度
評価しろということになれば、こうなる。
ここが盲点なのだ。
我々がヘリコプターから下の森を
眺めるとき、蓋然的に緑の濃淡の
平面体を把握するだけであるが、
実際の森は凸凹だし、一つとして同じ森は
ないし、厳密を規すれば同じ樅の木の
同じ枝先ですら風に吹かれて立体座標は
刻々変化するわけであるし、
そのうち枯葉は落ち、新芽は伸びるだろう。
――また、原子の領域でも、電子が物凄い
速さで飛び回っていることによって、
その固体が保たれている。
何ひとつとして常住不滅・不変のものなど
ないのである。とろくさい幻想だ――。
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$$ 3 ¥¥ $$ ¥¥適材適所を心得よ
であるから、「適当な視点」だとか、
その度ごとの「適当な縮尺」ということに
明るくなくてはならない。
機能するためには、例えば訪問先には
住宅地図が要るし、
このとき世界地図を持っていっても
仕方ない。
また、逆も同然である。
航海するのに、海図もなく、
1/1000の拡大図など持っていても
まるで機能しない。
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$$ 5 ¥¥ $$ ¥¥コスト削減の鬼ッ! 人間じゃないッ!
堀江は、オフの時でも、日常生活の中に金儲けの
種は隠れているから、「あるていど意識しながら
生活していた方がいい」という。
(.『100億稼ぐ仕事術』.p149.)
常人ならここで反感を嘔吐したくなる筈だ。
なぜなら、そんな利欲づくで生きてても、
楽しかろう道理もなく、電話代の3%や5%
浮かすためにわざわざ金券ショップで
大量のテレカを買ったり(『100億』.P145)、
接続サービスの形態を替え(『100億』.P138)、
社員のウーロン茶ひとつにギャアギャア(『100億』.P143)
云わなくてはならなくなる。
(もしこれが原因で解雇問題に発展していたとしたら、
単なる暴君であり、職域の権限を越えている。
裁判で争って、旧社員側はじゅうぶん勝てるだろう。)
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$$ 5.2 ¥¥$$¥¥放言の証左;世間知の低さ
あるいは、3Kなどに商機を見いだせと、
空疎な推論を展開しているが(『100億』.P148)、
3Kは特殊な能力が無くとも出来る領域であるため、
それこそ猫も杓子も参戦しており、
不当な価格破壊は起こるは、
議員やヤクザや有力者のコネは使うは、で、
物凄い激戦区になっている。
私などはどちらかといえば
そちら側からの出身者で、
差異化の必然性から特化して、
色々なデジタル技術を使うに至った。
堀江共(起業家大学の洟垂れ共もそういっていた)
の、世間知の低さ;いわゆる「世間しらず」さ
が、うかがわれる。
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$$ 5.3 ¥¥$$¥¥いっぺん思い知らせたろ会ッ! (只今会員募集中、初年度年会費無料!)
いいぜ、来いやァ! ものの30分で地獄、見せたる!
と言いたくなる。3Kの現場にあんな連中が来たって、
まるっきし使い物にはならないことが見えている。
それこそよっぽど下っ端の奴らに惨々振り回されて、
自殺さえ考えるほどに打ちのめされるだろう。
とてもナポレオン・ヒル的精神でもって、
「合理化し、効率化して、才能さえ発揮すれば、
どんな職場でも日の目を見る」なんて理想論が、
いかに浮わっついた非現実的なものなのか、
満身創痍で刻み込まれることだろう。
それが中内功だろうが本田総一郎だろうが、
中田宏だろうが田中康夫だろうが、結果は同じ。
しゃらくせえこと抜かした暁には、
ボコボコにサンドバック扱いしてやる。
事故を装って地中に埋めるかも知れない。
死んでから嘆け!
(世の事故の半分はその手の“故意”である。)
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$$ 7 ¥¥ $$ ¥¥ソフト比較、実際やってみて・・・・・・
実際わたしなども今年のソースネクストを始め、
実に色々な亜流ソフトも使ってみたが、
付き合いのある人たちの間では圧倒的に
マイクロソフトとアドビなので、
対抗馬のフリーソフトや廉価な二流品は
結局すてることになる。
実際、春先に来日したマクソ(マイクロソフトのこと。
. 「真糞」とも書く)の重役は、
LinuxやLindowsや韓国のOSを使うよりも、
実用性や更新での精度の高さ、信頼性
から試算してみても、Windowsの方が
総合的判断では格安なのだと説明していた。
し、それもそうかもな、と実感を伴って、
納得できた。
が、どうもマイクロソフトには反感がある。
Linuxのような「庶民の味方」が大々的に
「巨悪」を打ち破ったならば、
「快哉!」を叫ぶことだろう。
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$$ 8 ¥¥ $$ ¥¥リナックス・ユーザーへの道
そしてそのような動きに参加できるなら、
したいものだが、それへのステップとして
自分に課していたシスアドの試験で
今年はじめて落第してしまった。
午前と午後の二種あり、
その点数まで確認できるわけだが、
私の場合やはりそれぞれ一二問しか
間違っていなかった(及第点に対して)。
ちょうど試験期前後に超々多忙となり、
勉強に時間が割けなかったからだが、
たとえ五六千円の損とはいえ、
私には屈辱だ。
今までこのような認定試験を
外したことの無い私としては、
ちょうど井上康生のように、
大いなる誤算であった。
なので、Linuxにはまだ参加できていない。
残念である。・・・・・・
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$$ 9 ¥¥ $$ ¥¥凡庸な考えでは上昇できない
・・・なのだが、そう心境するからこそ、
我々は凡人で、社会の底辺でもたもた
生きるのだ。遊んでしまい、流され、
将来設計も立たず、ヴィジョンも持てずに、
とぼとぼ・とぼとぼ、肩の力を落として・・・。
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$$ 10 ¥¥ $$¥¥金・金・金の猛者
ここで気づかなくてはならない。
堀江など、しょせん高の知れた凡人である。
だが、その凡人が、利得欲の権化と化した時、
総資産512億も稼ぐに至ったのだ。
そして1億くらいなら稼げる筈だった
511人の人間は敗退したわけだ。
言い方を悪く工夫すれば、
「堀江は511人の生き血を吸って
あれだけの資産を築いたわけである!」
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$$ 11 ¥¥ $$¥¥ニーズのAdress
つまり、堀江はNeedsのアドレスに
一字一句マチガイなかったわけなのだ。
――どうすれば一字一句マチガイなく
Needsのアドレスがゲットできるか?
――それこそがまさに公私混同して、
仕事に遊びやギャンブルの楽しみを見いだし、
休日も常時仕事のアイデアに結び付けるべく、
センサーをオンにしておくことにある。
“欲目”には見えてくるものが違うのだ。
. ↓ ↓
(ちなみに堀江はこの文脈の前に、 日々の仕事は集中力の続く間に抑えるべきだし(『100億』.P82)、 8時間ていどの睡眠時間は必ず取るし(『100億』.P90)、 週に一度や二日の休みはゼッタイ必要だし(『100億』.P92)、 自分はそれを厳守している、などと、 まったく一貫性のない酔っ払いのタワゴト みたいな無責任な放言ぶりである。)
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$$ 12 ¥¥ $$¥¥不倫の志願兵
再三、論旨を引き戻すが、しかし故にこそ、
何百億も稼げるに至ったのである。
この事実は注目してもよい。
僅か十年たらずで数百億!
なら一年や二年、人間を棄てて
金の猛者になったっていいのではないか?
それによって数億かせげるものなら、
大いに人倫など踏み潰すべきである。
人非人に進んで志願するべきである。
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$$ 13 ¥¥ $$¥¥優秀な番頭さん
それは休む間もなく、御用聞きをすることなのだ。
Needsに耳を傾け、自ら細かくチェックを入れ、
カップラーメンひとつ、缶ジュースひとつ、
どさくさにまぎれて公私混同した窃盗罪社員が
いないか目を光らせることなのだ。
今日から私は人間をやめる。
あなたもやめたまえ。
ナンセンスだッ!
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$$ 14.2 ¥¥ $$手間
. ↓ ↓
実際やってみるととても手間である。
最初に罫線を引くにしろ、
最初に項目を並べるにしろ、
2度〜3度、直さねばならない筈だ。
あるいはグチャグチャに乱れたまま
呈するのだろうか?
作業の無駄をいう堀江であるから、
あるいはそうなのかも知れない。
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$$ 14.3 ¥¥ $$表計算ソフトの優位さ
. ↓ ↓
ところが表計算ソフトでこれをやるなら、
“瞬時”にできることである。
記述もババババッとやれて、
体裁もパッパッパッだ。
均等割だろうが、左寄せだろうが統一できるし、
罫線もバッと囲んでポンッと支持するだけである。
だから、同じことが1/10のスピードで出来る。
存外、堀江は古い人間なのかも知れない。
中高年者の、清書用キーボード野郎なのかも。
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$$ 14.4 ¥¥ $$作業効率
. ↓ ↓
ということは「効率の悪いこと」ではないか、
メールソフトだけでやるというのは、取りも直さず。
私もよく単純なソフトでなるったけ簡略化して、
つまりは軽くして文や表や絵を送ることがあるが、
それはあくまでも「重いとマズイ」という条件があった
場合の話で、制限がなければやはり視覚的に
体裁のいい表や絵や凝った書体などを駆使する。
この場合、堀江も否定しまい。
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$$ 14.5 ¥¥ $$メリットvsデメリットの値踏み
. ↓ ↓
何故ならスピーディー且つ効率的にこなせるのであれば、
文系ソフトだろうが理系ソフトだろうが、
何を使ってもいいだろうからである。
ちなみに、エクセルからでもメールはできるし、
時系列的な管理もできるのはメーリングソフトと
同じである。エクセルだけでは送られてきた
メールを直には開けないが、これも工夫すれば可能だし、
逆にメーリングソフトだけであれば相互に
ハイパーリンクしていくような使い方ができず、
パラパラした単品で保存されていき・・・、
原稿を外化して放置せずに有機的にどんどん
使っていく、というような高度な積み上げはできない。
これもどっちもどっちで、どちらがいいとは一概にいえない。
また、別に我々は表計算ソフト一本でいくつもりもないので、
用途用途で使うソフトを適宜かえていくつもりだ。
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$$ 14.6 ¥¥ $$やっぱり“型にハメ込め!”?
. ↓ ↓
あるいはこのことこそがまさに勝敗を決しているのかも
知れない。フラジャイル(;断片的)で単品的だけど、
増減もしないで割と小さくまとまって残っていく。
ために数は物凄いカウントにたちまち成るだろうけれども、
メモリも大して食わず、しっかり残る。
が、一方、表計算ソフトをベースに使う我々は、
複雑なことをやっている内に収拾がつかなくなり、
結局ノレン分けした初期のコピーファイルを
引き出したりする。ふ〜む。なるほど。効率が悪い。
俺たちはやはり体裁幻想・有能幻想に踊らされていたのだろうか?
一元的に貫く堀江の手法が(今は)優位か?
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$$ 15 ¥¥ $$¥¥時代の季節の移り目
また、ゴールデンタイムのテレビの視聴率の低下を
メールやネットの、出会い系サイトやチャットなどに
人々が時間を割いており、30分や1時間番組で、
しかも連ドラ(=連続ドラマ)なんてそれこそ
誰も見なくなったと分析し、自分所の動画配信
サービスを15分もののドラマにしたら3ヶ月で
180万人も集める好成績を残した、と、
誇っている。(『100億』.P150)
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$$ 16 ¥¥ $$¥¥過去の栄光にひたる阿呆な業界
そうなのだ、30%とかありえた視聴率は
今や10%そこそこで悪戦苦闘している。
だから公の数値を上げるために、僅価だったが、
賄賂を贈って15%程度の視聴率を操作しようという、
日テレの安藤プロデューサーのようなのも生れてくる。
「正攻」の利かない世界では「邪法」がはびこるのだ。
平均視聴率が1/3に落ちたのであるから、
宣伝力も1/3であり、
しかも過当競争に走るライバル業者の多い
世界である筈なのに、バブル期と値段が変わっていない。
1/3に下げていないのだ。
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$$ 17 ¥¥ $$¥¥次代の流れ;トレンドのカレントを捉えきれ!
いや、そんな謙遜なものではなく、むしろ
値上げさえしている。
だから、地上波癒着の広告会社は
没落していくだけだろう。
新聞に依存した広告会社も
どんどん廃滅していく。
それらはデジタルの方が有利なのだ。
だから511人の本来はオイシイ思いの出来た
立場の者たちは食いっぱぐれ、
堀江や藤田や三木谷や孫の所に
利益は流れ込むだろう。
それが道義的にどうとか、
法律的には独占禁止法に抵触するとか、
そんなことを評っていても仕方がない。
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$$ 19 ¥¥ $$¥¥2Dから3Dの知性へ;それは平坦ではない;がまた臆することもない!
よって、我々も、対象を外面から眺めるだけでなく、
業界の森の中に入り込み、“お客”の要求に従って、
山頂の地盤高を測量したり(;→それによって、
富山の剱岳も2m以上増えて22個目の3000m級の
山となるかも知れない!)、樹木の種類と数を
数え上げなければならないかも知れないし、あるいは
袋とじの裏面に「恋人の獲得できるブレスレット」や、
「抜け毛の気になる方」やパチンコ・競馬の攻略機、
「絶倫になる塗り薬」、消費者金融、・・・・・・と並んで
掲載されている「好収入! 今が開業のチャンス!」
である“樹医”の仕事を求められるのかも知れない。
ごっこプレイで用意した聴診器がこんな時に
役に立つなんてッ!
――樹木にも血はある。どくどく水を吸い上げる――。
――あるいは水琴窟――。
生きているんだ・・・・・・という感心とともに、
新たなる針路が開けるのかも知れない。
(;→歯がキレイになるかも知れない。
木知り通る〈=キシリトール〉だけに。)
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$$ 20 ¥¥ $$¥¥同じアホなら踊らにゃ損々! あ、えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、酔い、宵、良い、好いッ!
しかしこの手の楽しいハプニングも、
あくまでも「参加して」であって、
外化して突き放していたのでは、
起こりえない。
「商売は実は面白くってエキサイティングなのに、 “リスク”は法的に有限な範囲に保護されている。 投資額や報酬以上の責任を追われることはない。 ゲームと同じで、失敗してもリセットすることができる。 大多数の人の話を聞いていると、そういう明るい所、 有利な点を知らない人が多い。」(『100億』.P153)
という堀江の言葉を信じて、
アンガージュマンしよう!
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¥¥ $$ ¥¥¥ $$ ¥¥ $$ ¥¥¥ $$ ¥¥
¥¥ $$ ¥¥$$ ¥¥$$$$ ¥¥ ¥¥$$ ¥¥$$ ¥¥$$ ¥¥$$ ¥¥$$ ¥¥$$¥¥$$