○☉ 1 ◎☯●○☉◎☯●全国各地のタイタニック

鹿児島で150m級のタンカーが、
そして高知や山口で貨物船が座礁
台風18号により多くの被害を出した。
厳島神社(;左楽房)が又しても倒壊、
熊本・荒尾市では遊園地のゴンドラ(400kg)9台が落ち、
神戸が水没した;
――ありきたりな表現だが――、
「〈川〉が〈道路〉になったッ!!!」
.

○☉ 2 ◎☯●○☉◎☯●郵政民営化

郵政民営化において、
郵便・郵便貯金・簡易保険
などの事業を統合するのか
どうかという議論で、
小泉政権は分社化を解答した。
(基本方針、10日に閣議決定。)
(350兆の遊んでいる金、官から民へ。)
鄙陋な、採算の取れない地域で、
お年寄りとの雑談とか雑用など、
サービスが低下するのではないか?
と懸念され、猛反対派が相当数いる。
しかしかの松下塾の出世頭;
中田宏横浜市市長によると、
全国24000人の特定郵便局員は、
受験者名とアンケート少々の
簡単な試験と面接とで、
まづ不合格になることなく、
ほとんど世襲で甘い汁を吸っている、
とのことなのだ。
だから「接客態度が丸でなってなく」、
横柄な踏ん反り返った連中ばかりである。
その辺の意識改革から始めねばならないと、
躾け教室の先生が招かれ、講習会が開かれたりしている。
もちろん、税金(;特別会計)によってだ。
国民をナメている。
かつての財閥みたく、
強制解体してしまえ!
.

○☉ 3 ◎☯●○☉◎☯●郵便・宅配業務の変革

宅配業者はコンビニから追い出されるは、
決して経済にとって健全なものとはいえない。
文書の送付はもう完全にeメールに置き換わったが、
“現物”の遠隔授受は相変わらず異様に高い。
同市内にちょっとした物を送るにしても、
数百円からかかってしまい、
地下鉄・バスの交通費の方が安いわけで、
暇や折を見て、慌てぬものなら、
近くへ行った際、ついでに寄らせてもらった方が
安くつくのである。
この原理はもう少し業者連中も警戒した方がよく、
オンライン・ビジネスの過熱によって、
戻り波のように“関連業務”の見直しが進む。
そうなった時、京都のMKタクシーがやったように、
原理から突き崩した価格破壊の波が
業界を襲うのは間違いない。
つまり、いまやっている宅配業務など、
とろくさい怠慢きわまるお遊び商売だ。
客が不在なような真昼間に2度も3度も
訪ねて、「不在者票」をドアの間に挟んでおくは、
定期購入の毎月毎月のことであっても、
――.一向学習せず――、
同じことを繰り返す。
それによって当方は電話代がかかるし、
先方はガソリン代+人件費+不在者票代
などなどがかかる。
こんなことを毎度まいど続けているなら、
莫大な損失だろう。
データ化しないなら、有機知性が携わる利点はない。
CGIプログラムなら、一発で学習するだろう!
デジタル世代が経営に参与することになったら、
顧客のデータ化もしない大手などリストラの嵐か、
もしくは新規参入の嵐と化すのは必死である。
つまり今の経営陣は一掃、淘汰されてしまう
ことは間違いない。
(;→誰もやらなきゃ俺がやるッ!)。
そうなる前に、郵政公社が民営化で必死になり、
激戦と化すことによって、あなたがたもまた
救われるのだ。
.

○☉ 4 ◎☯●○☉◎☯●自然の力を利用した運輸方法

むかし天竜川など大型の河川の上流では、
木を伐採し、それに名前を書き、川に流した。
トビという猛獣の爪のような鉤手で
丸太の端を刺し引っ掛け、
グイッ!っと縦に引っ張り、
そのまま豪快に投げ落とし、
ジャッボーンッ!
ゴンゴンッ、ゴンゴンッと
重く鈍い、ぶつかりあう音を立てながら、
何十本・何百本もの丸太が
川面を埋め尽くす――。
それで河口で拾い上げ、
仕分けし、
船の材料になったり、
業者に引き取られたのである。
それなら運送業者のバカ高い運賃もかからないし、
ユニックやクレーンでの振り替え・積み直しの回数も減り、
ガソリン消費と電力消費等々において
環境に優しく、かつ合理的である。
スチームパンク」を我々はナンセンスな
落し噺の一種として楽しんだ経緯をもつが、
あるいはここでまた“網野史観”や民俗学史観による、
エコロジカルな合理を模索するべきなのかも知れない。
単純に、ニュートン科学とヘーゲル哲学によって
――厳密にはこれらの消化不足によって――
組み立てられた現代の西洋原理には、
どう考えたって不合理・不都合が多い。
いたるところ「無理・無駄・ムラ」だらけであり、
それを既成の利権構造がゴリ押ししているだけに過ぎず、
われわれ利用者はその皺寄せであっぷあっぷ
させられているだけに過ぎない。
明らかに「貧乏人は麦でも喰らえ!」と聞こえてくるし、
「おまえ一人くらい死んだ所で誰も困りはしないんだッ!」
という投石がなされている。
.

○☉ 5 ◎☯●○☉◎☯●(ノア? ブッダ?→いや、)タオの方舟

――それでも沈まぬ叡智;
ボードリヤール毛沢東が引用したが、
別に彼らに教わらなくっても、
ずっと前から我々は知っていた;
荘子の泳法」がある。
それは以下のような話である。

「むかし超〜旨い調理人がいた。
なんで旨いかといや、
包丁さばきが旨いからだ。
骨と肉の膠着する際どい領域を
事も無げにするする切り分けていく。
彼を招いた皇帝が訊いた;
どうすればそんなに旨く
捌けるのか?と。
その男こたえていわく、
“ぜ〜んぜんなんにも考えないからでさぁ。”
“何? 何も考えないだと?”
“へい。な〜んにも。すると勝手に刃先が、
細胞と細胞の隙間に入っていくんでさぁ。”
“刃先が何もない所に入っていくだと?”
“そうです。何もない所に刃先を滑り込ませていくのだから、
私のやり方だと無理が生じません。無理が生じないと、
刃こぼれも起こらず、且つ又、
肉の細胞を潰しません。”
男の名が包丁。
ゆえに以来、調理器具の
刃物の名前を“包丁”というに到った。

(;→またまた例によって私のウロ覚えに基づくので、
.  是非ともオリジナルのテクストで確かめて下さい。)
.

○☉ 6 ◎☯●○☉◎☯●気楽な先師

あ、「荘子の泳法」でした、でした。
それは、

激流の大河の前で、渡って向こう側にいかなければ
ならない青年が立たずみ、困っていた。
その横を一人の老人がそろそろと進み出てそのまま
川に入り、泳いで行ってしまった。
身の細い、頼りなげな、普通の老人である。
青年は、溺れやしないものか、また溺れたら
どうやって助けたらいいのか、気が気でなく
見守っていると、激流の波間に案の定、
老人は消えてなくなった。
かと思えば、また浮上し、また沈み、また浮上した。
その顔はよく見ると、楽しんでいるッ!
そうこうする内、ついに老人は対岸に泳ぎ着いてしまった。
そして対岸の者に何やら渡すと、また川に飛び込んだ。
沈み、浮かび、流され、泳ぎ、
見る目の無い者がそれを見れば、
やはり溺れかかっているように見える。
が、またしてもそうこうしている内に、
こちらの岸に泳ぎ着いてしまった。
目を丸くして青年が見ていると、
“お前はさっきから何をやっているのだ?”
と先に質問されてしまった。
“いえ、何って、このような大河をいかにして
渡ろうものか考えあぐねていたのです。”
“アホかッ、お前は! 渡らにゃいかんなら、
渡ればよいのだ。何をためらっておる?”
“しかし、ただでさえ渡るのが困難な大きな川であります。
それが台風を受けて更に激しく荒れた流れとなっております。
だから、この流れが収まるまで待つか、
上流の狭い地域にまで大回りするものか、
考えていたのです。”
“バカだよ、お前は! 渡らにゃいかんなら、渡れッ!〈;巻き舌〉
それとも、お前はヒマ人なのか?”
“いえ、私は先を急いでいるのです。”
“なら、なおさらだ。すぐに飛び込めッ!”
“でも、溺れてしまいます。”
“小ざかしいことをあれこれ抜かすなッ!
お前ら若者は理屈ばっか云うばっかのチューバッカで
――〈え、『スターウォーズ』?〉って突っ込め!――、
腰が重く、一向なにひとつ自ら進んでやろうとせん。
そんなことで何が進展するというのか?
思い切って飛び込め!
しからば激流の中の泳法も得ん、というもの!”
“そういうものでしょうか?”
“しかり。弱気を思索に美化するなッ!
日本の大正期の小説家も云っている;
《我々は泳ぎを知らずに海の真っ只中に産み落とされる。
しかし、それで泳げぬなら溺れ死ぬだけ。
生きるためには、無から有を生んででも、
何が何でも生きなければ生きられぬのだ》、と。”
“逆説ですか?”
“そうだ、いい所に気が付いた。
もう、お前は泳げるだろう。”
“ハイ、分かりました。私も泳ぎましょう。
有難うございました。”
――そして青年は泳ぎ進み、
大木が流れてきて(カルロス・)ゴーンッ!と激突し、
意識を失い、ぶくぶく沈んでいくのでありました。
岸で見ていた老人いわく、
“それみろ! だから、いわんこっちゃない。
世の中、そんなに甘くねえんだよッ! か〜、ペッ!”
そして老人は去っていきました。
.                         ――おしまい。

(;→これは原文と一字一句まちがっていないものと想う。
.  自分の記憶力に我ながら感心する。)
(;→じゃあ芥川龍之介やらカルロス・ゴーンは何なのだ?って?
.  凄いよね? ノストラダムスアガスティア並だよね?)
.

○☉ 7 ◎☯●○☉◎☯●「郵」一字だと「宿場」と読む

全く話が変わるけど、
かつては飛脚が文を付け届けておりました。
つまり各地の宿場町で宿場に泊るわけです。
そのとき旅の安全を誰に祈ったか?
――山賊が居るかもしれないし、追い剥ぎや辻斬り;
.   あ、きょう日は「通り魔」か、ケモノ・化け物がいるかも知れない――、
それぞれの土地の神様ではないでしょうか?
すると「宿神」とはそういう神様としてのニーズが多く、
繁盛するためには“効能”の売りも必要だったことでしょう。
旅を司る神。
そのとき「塞の神」と「猿田彦」の2ポータルサイト
事業統合を図ったって変しくない話です。
業界最大手になるそうです。
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