▲▼∴ 673476. ∵▲▼ クワスキスキー、今夜はスキヤキ、食わず好きー!

ほか、忘れてならないのは、
この纏向遺跡では農耕用の鍬ではなく、
土木用の鋤しか見つかっていない、
といふ事実。
(正確には3:7だが。)
スキといへば元々、
「助」といふ字も「且」と「力」で共にスキを意味し、
前者が草を切るものであり・
後者は土を掘り起こすもの。
ちょうど上記のクワとスキに該当する。
(by白川静。)
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▲▼∴ 673498. ∵▲▼ オホミワジンジャと、オホクニヌシノミコト

さういへば、
三輪山大神神社に祀られている
大国主命」は日本書紀によると、

「五百津〔いほつ〕鉏鉏〔スキのスキ、だ〜い好き!〕
   猶取らして所造天下〔あめのしたつくらしし〕
          大穴持命〔おほなむちのみこと〕」
〈500本の鉄製のスキを使って
  天下をお作りになった名前多き神〉

であり、この点とも符号する。
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▲▼∴ 673521. ∵▲▼ 超アニミズム

纏向、いや、邪馬台国、いや、やはり
纏向は三輪山といふ“御神体”を
日出る東に遥拝む位置に所在する。
この後方;
纏向遺跡第166次調査」の「建物D〜A」
の西には「天照御魂神社」がひっそりと在り、
三輪山の北麓には檜原神社である。
そう、檜原神社こそは「元伊勢」1号店であつた。
――東麓には長谷寺!――
――今春ご開帳した莫大な十一面の秘仏の!――
〈巻向山・初瀬山と連山越えだけれども。〉
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▲▼∴ 673544. ∵▲▼ 倭姫の前に豊鍬

豊鍬入姫命〔とよすきいりひめのみこと〕が
最初に天照大神を祀つたのは「笠縫邑」であり、
それが意味する場所は檜原神社ではなく、
天照御魂神社の更に西にある「多神社」だ
といふ説もある。
いづれにせよ、この笠縫邑〔かさぬひむら〕
の範囲は高々6〜7kmの範囲内なのである。
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▲▼∴ 673567. ∵▲▼ ヤツカミズ・オミズヌノミコト

同じくオオクニヌシを纏る
出雲の元の神は
八束水臣津野命」であり、
「国来、くにこ、山田邦子
と云ひながら島嶼を引き寄せた
かの如く説かれていることが多いが、
それはまさに日本神話的な天動説でしかなく、
実際はそんな掛声で船を漕いだのに他なるまい。
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▲▼∴ 673589. ∵▲▼ アメノホヒノミコト

または出雲は
天穂日命」であつた。
二柱とも大国主に感化されて
高天原パンテオンに収まつたのだ。
つまり畿内政権にM&Aされてしまつた証左。
――中国拳法の達人;建御雷之男神と天鳥船神と、
    建御名方神の戦いや、猿田彦の牽制、
    そして天羅摩船に乗つて去る少彦名命
    セグロウミヘビ>九穴の鮑>十尋の大蛇?――
――大国主の子孫の活玉依姫の旦那;
    意富多多泥古命〔おほたたねこ〕の父も
        鉤穴を抜ける程の小さな蛇だった――。
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▲▼∴ 673610. ∵▲▼ 高御産巣日神と天之御中主神

そして皇室の祖神はアマテラスではなく、
実はタカミムスビであったし、
川面凡児や折口信夫といつた
古神道家が最重視したのは
アメノミナカヌシノカミであつた。
かうなつてくるともはや我々には
「ぢゃあどおすりゃいいのよッ!」
てな苛立ちを隠せない。
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▲▼∴ 673632. ∵▲▼ 倭迹迹日百襲姫大市墓

しかしかうして観ると最早、
天照を卑弥呼と診るのは至当でしかなく、
他は愚論と邪推・歪曲としか思えない。
狗奴国の卑弥弓呼(卑弓弥呼?)
との戦乱中に死去し、
「直径百歩の塚」;即ち箸墓古墳にhomeられた
倭迹迹日百襲姫〔やまと・ととひ・ももそひめ〕とは、
卑弥呼のことなのだ。
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▲▼∴ 673654. ∵▲▼ 伊波礼毘古命の騰勢

神武は生駒越えで東征を完結させやうとした。
しかし土着民の登美那賀須泥毘古に
兄の五瀬命が殺され敗走。
紀伊半島を大きく東へ回つて
熊野側から宇陀に入つた。
八咫烏に導かれ、
宇迦斯兄弟や土蜘蛛と戦い、
宿敵の那賀須泥毘古も何とか倒して、
畝傍の白檮原(橿原)に大宮を築いて即位。
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▲▼∴ 673676. ∵▲▼ 蘇我・巨勢・平群などの葛城王朝

この後、綏靖・安寧・懿徳・孝昭・孝安・孝霊・孝元・
開化の、「欠史八代」を挟んで崇神
神浅茅原〔かむあさぢはら〕で八百万の神意を伺つた。
崇神こそが「御肇国天皇」〔はつくにしらす・すめらみこと〕であり、
実在の確からしい大王の最初であるし、
崇神の姑である倭迹迹日百襲姫は
三輪山の大磐座〔おほいわくら〕で神憑り、
大物主の神意を伝えた。…
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