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藩内にあっては相当に計算高い俗物で、
陰口など叩く卑怯者でしかなかった。
早い話、いけ好かねえ野郎である。
パッとしないお荷物上司の典型だ。
喧嘩の現場ではうまい口上のみ放つことに徹する。
決して人助けのために剣を抜いたりはしない。
しかも、小言が多い。
どうでもいい、しょうもないことを、
くどくど話す、意識レベルの低い者だ。
罷り間違っても、マキャベリクラウゼヴィッツの如き
処世訓には達していない別物だ。