■■=== 1 ===■■「蛍光X線分析」

あの天下の名品、尾形光琳
紅白梅図屏風』の“金箔”に至っては、
精妙な“擬作”だった。
静岡県熱海市MOA美術館所収。)
「蛍光X線分析」という方法で、
使用材料の分析を行い、
金箔の「金」とは含有量が全然ちがうことが判明した。
当時流行の小川破笠〔ハリツ〕という津軽藩の「御擬作者」と
同様な手法で植物染料の「カリヤス」と「金泥」を用い、
金箔特有のマス目;「箔足」まで描き、
巧みに金箔に似せたのだ。
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