2004-11-15 ■■=== 1 ===■■「蛍光X線分析」 あの天下の名品、尾形光琳の 『紅白梅図屏風』の“金箔”に至っては、 精妙な“擬作”だった。 (静岡県熱海市のMOA美術館所収。) 「蛍光X線分析」という方法で、 使用材料の分析を行い、 金箔の「金」とは含有量が全然ちがうことが判明した。 当時流行の小川破笠〔ハリツ〕という津軽藩の「御擬作者」と 同様な手法で植物染料の「カリヤス」と「金泥」を用い、 金箔特有のマス目;「箔足」まで描き、 巧みに金箔に似せたのだ。 .