2004-11-15 ■■=== 2 ===■■銀箔と硫黄の流水模様? 更には、中央を大胆にうねる流水さえも、 銀箔の上に「明礬+膠」の腐食保護液を塗り、 その上に草津温泉の「湯の花」のような硫黄の粉をまぶして、 しばらく放置すると、 保護液を塗っていない部分は腐食して黒くなり、 保護液の塗ってある所は銀色のまま残るのだ。 これによって「波紋」は描かれたものと、 ずっと長らく――元禄美術の300年来―― 考えられてきたものが、 つい昨今、解き明かされたのである(!)。 ――明治36年の『光琳派画集』でさえ、 . 銀箔の使用が堂々と語られている――。 .