2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

■□■ 19. ■□■□■■太閤検地以前に

……かと思えば、 最初の「検地」も 行った。 ――見解しだいで . この認識じたいには . 20もの異論があるが――。 この最初の 「戦国武将」は。 .

■□■ 18. ■□■□■■堀の壁づたいに生首の花が咲く――水中花であることに甘んじなかった蓮華は水面にまでその達成を昇華したし、我々の念願は夏の日の一夜の花火に託されて――

1300人とかの規模の 生首を 城外;堀に 晒し並べたらしい。 ――白川静の云う、 . 「道」という字は . 「首」をカンテラのように . 翳しながら進んだ為、 . という造字の逸話を彷彿―― ――さぞ城外は . 煌々るかったことだろう―― .

■□■ 17. ■□■□■■情報戦の実攻ノウハウ

沼津に自然の要砦を見い出し、 「空堀」を二重に追加し、 40代後半に再び俗世に還俗した早雲は、 ここに居城を構え、 小田原を攻める。 この際も、 想像を絶する 物凄い情報分析をし、 . 或いは又、 (それに伴う) 情報操作も試みた 早雲は、 豊臣秀吉が…

■□■ 16. ■□■□■■産むは想うよりも易し――眼鏡々々――

ただ、諸般の弱小意思団と違うのは、 早雲はこの認識を 実地に ――死ぬか生きるかの大舞台で―― 活かしたことにある。 .

■□■ 15. ■□■□■■5時になったら失敬しますッ! (定時男)

「五事七計」とは、 . 《 五事 》 (1).「道」 . → 民衆と為政者は同じ志か? (2).「天」 . → 気象や運気はいい巡り合わせか? (3).「地」 . → 遠近・険易・広狭・死生など地理情況は優位か? (4).「将」 . → 智・信・仁・勇・厳を備えたリー…

■□■ 14. ■□■□■■順当な純法/或いは至当な死闘

尤も、 実際の戦さで 早雲が採用した戦法は 明らかに 『 孫子 』 である。 「廟算」 ――斯の「五事七計」!―― . を、 古今東西のあらゆる 戦時リーダー;将軍 . の中で 最もコンスタントに駆使した 真っ当な戦士であったに 違いない。 .

■□■ 13. ■□■□■■本当の本当の“複雑系”は既に実践されていた?!

重厚にして、 . しかも ガツガツしていない。 多層的にして複雑系。 それをヴィヴィッドで アクチュアルに解き描けば、 「信仰さえ超えた何か」 を情操教育してしまう。 .

■□■ 12. ■□■□■■戦争は勝つのが当り前。その先のカント〜グロティウス〜エラスムス的『恒久平和』の青焼まであってこそ

既によく云い古されている所だが、 『三略』には 『老子』が入っている。 ために諸般〔並〕の 戦略本とは 目的する所;矛先 が大きく異がう。 「どうすれば勝てる」とか 「現代はこの戦法がブーム!」 . なんて “軽いノリ”が無い。 ――また、『六韜』の方こそ…

■□■ 11. ■□■□■■無理・無駄・ムラが無く、解かった奴の物の云い様

『 三略 』 . は、 本当は余り他言したくないほど、 私も好きな戦略本である。 森鴎外は『左伝』; 即ち『春秋左氏伝』を 鑑〔手本〕としたが、 ――そして私も『春秋左氏伝』は大好きだが――、 私が“文体”や “論理”の上で 結構「座右」なように 意識するのがこ…

■□■ 10. ■□■□■■チャネルが合うって素晴らしいッ!

冒頭に 「人心を掴め」 とある。 「それこそが“国つかみ”の端緒だ」 と。 早雲は唸った。 索めていた書物に邂逅った その瞬間だった。 〈今日はプロジェクトX風。〉 〈語り=田口ランディならぬトモロヲ。〉 .

■□■ 9. ■□■□■■3馬鹿トリオでも三瓶でも釣りキチでも

そして、 「宗瑞」と号し、 仏典や四書五経などの 研究生活に没頭する。 その中で遭遇ったのが、 兵法書の中でも 簡素にして異質な 『 三略 』 であった。 ――曹操や藤原鎌足、 . 源義経は『六韜』だったが――。 .

■□■ 8. ■□■□■■スノビズムなんか流してしまえ

そういう縁故で、 将軍の弟;義視の 近習をしていた 新九郎は、 しかしその俗物ぶりに 業を煮やし、 突然の引退宣言と共に、 不惑;40歳手前で いきなり出家してしまう。 . 他にも、 1467〜1477年の、 「応仁・文明の乱」。 室町幕府8代目将軍の、 足利義政…

■□■ 7. ■□■□■■御教育係

都;京都で 将軍;足利家に 儒学や兵法など 教える 指南役の家柄が、 元の本家だったらしい。 その分家。 .

■□■ 6. ■□■□■■裾野;韮山からの絶景

富士山の尖筆が 千切る雲の爽快を眺め、 ――♪契れた愛 . が、指に髪に離れな〜い―― ――《松田聖子『風は秋色』》―― 「早雲」と号したこの男は、 本名を「伊勢新九郎」という。 ために 「伊勢の素浪人」 ――スローフードを愛する晩生だった―― だとか、 「京都の…

■□■ 5. ■□■□■■ヤコブソン器官を撫でる大ブーム

昔――'70年代――、 資生堂の出した 『タクティクス』 という香水があった。 メンズ用のフレグランスの走りで、 サーフィンの第一(or第二)ブームの絶頂で、 山下達郎を聞き、 鈴木英人のイラストを眺め、 『スローなブギにしてくれ』を鑑、 南佳孝を歌い、 BO…

■□■ 4. ■□■□■■非-俗 & 非-聖

その手の俗悪なものもあれば、 北条早雲のようにシリアスな局面もある。 「聖」と「俗」は常に混淆状態にある。 .

■□■ 3. ■□■□■■まだ完成形ぢゃないんだけどぉ;てか拙者、修行中の身でありまする故

だから 「もっと化粧の巧い日で . あってくれたらいいのに……!」 . とか、 「こんなニキビ;吹出物の . 出来てない時だったらよかったのに……!」 . とか、 「こんなことだったら体脂肪、 . 後5%は落としておくべきだった……!」 ――♪どんな顔をしてあなたに…

■□■ 2. ■□■□■■ちょっと待ってよ;カタストロフィーは忘れた頃にやって来る

だから焦り、 あるいは 後悔する。 〈殆どフィードフォワードな、 . ・ アプリオリな“後悔”だ。〉 .

■□■ 1. ■□■□■■夢の途中。と、その中断と。

我々は常に、 「何らかの途中」 ――何らかの変化・過渡の途中―― . で 事物および現象に 遭遇う〔出会う〕のを常としている。 .

『 タクティクス 』

■□■□■×■□■□■ . 『 タクティクス 』 ■□■□■×■□■□■ . .

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★☆★ ps25. ★☆★☆☆★新芽は人の足を誘う

ちなみに今日;5月16日は、 斯の松尾芭蕉が 『奥の細道:』紀行を スタートした日。 (元禄2=1689年。) . & 上記クックが国王; ジョージ3世の命を享け、 斯の「エンデヴァー号」で 航海に出かけるのも 同じような季節です。 (1769年6月3日。) (の太陽…

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★☆★ 24. ★☆★☆☆★創造的進化を続けるということ!

少年よ、 大志を抱き、 旅せよ、 乙女。 .

★☆★ 23. ★☆★☆☆★「論語読みの論語知らず」みたいな旅をするな!

意図を持ち、 高い見識を備えていた故、 同時代や後代の心を 捕らえる文章が 可能ならしめた のである。 .

★☆★ 22. ★☆★☆☆★あなたは巡礼を終えた後、更なる旅に向かうであらう……

斯のレーモン・ルーセルの 『ロクス・ソルス』も、 天下の奇書; イブン・バトゥータの 『三大陸周遊記』から スタートしているし、 “境界”を「侵犯」する “冒険者”の「最初」は どれも『宗教家』であった。 (リヴィングストン然り、 タスマン然り、 リヒト…

★☆★ 21. ★☆★☆☆★大航海時代以降の大産物

J.C.ビーグルホール編纂の ジェームズ・クックの『航海誌』も、 『クック太平洋探検』として 続々復刊されているが、 「文芸は基本的に紀行であらねばならない」 という、 ホメーロス以来の伝統を ――今回の背景放射たる . 玄奘三蔵の『大唐西域記』は勿論、 …

★☆★ 20. ★☆★☆☆★チベット旅行

或いは、破戒僧でも、 一層おおきく下って、 「河口慧海」なんてのが 堪らない。 このスヴェン・ヘディンとも 交流のあった、 黄檗宗の僧侶は、 今から百年も前に 中沢新一と同じように 原始仏典を求めて チベット入りを果たし、 その紀行文がとても 秀逸で…

★☆★ 19. ★☆★☆☆★プラトー。;繰り返し、繰り返し、繰り返す。……

例えば彼は 謂わゆる“無常”を 「行く河の水の流れ」 で表現しているし、 この論理が空海や 鴨長命によって リメイクされている所は 殆ぼ万人の知る所である。 .

★☆★ 18. ★☆★☆☆★『阿毘達磨倶舎論』と『唯識三十頌』を書く舐めダルマ?

大乗経典中、 最高に難解とされる このヴァスバンドゥは 恐れず懐に飛び込めば 存外把握しやすいものである。 .